アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

漫画家と編集者の力関係を考えてみる

この記事は

漏れ伝わる情報だけで漫画家と編集者の関係について妄想。

「週刊少年マガジン」の編集体制

「マガジン」の編集者の体制は、他の雑誌と明らかに毛色が異なります。
1つの作品に対して、2~3人の編集者が付き、その力関係も、最早「原作者」と言って良い位作品をコントロールすることもあるとか。

最も有名な人物は樹林伸さんですね。
複数のペンネームを使い分けているので、全部を網羅してるかは分かりませんが、wikipediaより抜粋。

ペンネームには以下のとおり複数存在するが、インタビューなどに答える場合は「亜樹 直」の名義を使用している。
安童夕馬(あんどう ゆうま)
青樹佑夜(あおき ゆうや)
天樹征丸(あまぎ せいまる)
有森丈時(ありもり じょうじ)
伊賀大晃(いがの ひろあき)
龍門諒(りゅうもん りょう)
S.K
キバヤシ

講談社退社後は原作者として、講談社系列の雑誌を中心に活躍しています。

樹林さんが編集者時代の話をいくつか。
編集者として担当していた「シュート!」や「GTO」に原作クレジット無しで深くストーリー制作に関わっていました。
顕著なのが「金田一少年の事件簿」。
樹林さんが先ず作品を立ち上げ、原作者として金成先生を、作画担当にさとう先生を抜擢。

金成先生が「原案」を作成すると、それを下敷きに樹林さんを筆頭とした編集チームが練り上げて「原作」にしていたそうです。
時には金成先生の「原案」を全没にして、最初から作り上げていたというのですから、その作品作りへの介入度は大きなものと言えます。

かように、「マガジン」は編集者の力が大きいものと考えられます。

「バクマン。」を元に一般論を見る

「バクマン。」にも色々な編集者が出てきます。
漫画家に全部一任している場合と一緒に練り上げていく場合、時には自分の思うように描かせている場合と色々。

だから、一般的にも色々なのでしょう。
「重版出来」を見ても、それが窺えます。


実例で言えば、「ONE PIECE」の尾田先生。
担当編集者の意見には耳を傾けずに、自分の描きたいものを描きたいように描いているとか。
「バクマン。」でいうエイジタイプですね。

こればっかりは、担当編集によっても異なるのでしょうし、漫画家の方で「選べない」のかなと。

理想論

「マガジン」の編集システムは功罪ありますよね。
余計に口出し不要な作家にまで原作レベルに介入する編集者は不要ですし、右も左も分からない作家には必要。
チーム制の利点として、様々な意見が出るというのは、大きいですので、編集の出した意見を漫画家側に射手選択できる権利があるのなら、理想的とも言えます。

自分の好きな漫画を描いていきたいエイジタイプには、なかなか難儀かもしれませんが。
なので、ちょっと理想論を語りましょう。


漫画家にも色々なタイプが居ますよね。
絵も話も達者な万能選手もいれば、絵だけは巧いけれど話作りには苦手な美術家肌、その逆で絵はからっきしだけれど話作りが巧みなタイプも。
だから、きちんとタイプを見極めた上で、漫画家に合った編集者を割り当てるのが良いのかなと。

面談じゃないけれど、いきなり編集者を付けるのでなく、しっかりと見極めの時間を設ける。
新人の漫画家がどのタイプなのか。
その上で、タイプごとに適した編集者を担当につける。

日本の漫画制作は、良くも悪くも作家と編集者の二人三脚で作っていくものです。
相性の悪い同士が組んでも、良い漫画はなかなか生まれないのでしょう。
それは作家にとっても編集者にとっても読者にとっても良いことなんて何一つない。

理想論ではありますが、作家のタイプに適した編集者を配せるような編集部があっても良いのかなと思います。
既にあったら、是非その雑誌を読んでみたいものです。
どの漫画も面白いんじゃないかな。

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作家の長所を引き出し、短所を補う編集者。
そんな服部さんのような編集者が理想ですかね。