アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

私的ジャンプ・ニューオーダー・キャンペーン

この記事は

週刊少年ジャンプ」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

マジか!!ってなった

こち亀」の連載終了の報は、世間一般同様に驚かされました。
まさか。
僕も「ジャンプ」を読み続けて30年ちょい。

この両さんが怒ってる通りの「読者」だったのですが、やはり寂しいのは事実。
確かにここ数年読んでなかったですよ。
昔は面白かったよな〜とか普通に言っちゃうような程度の読者だと自覚してますよ。
それでも、やはり事実として寂しいじゃないですか。

ずっと。
ずっと。
ずっっっっっっっっっっっっっっっっと。
30数年買い続けていて、1号も「載っていないことが無かった漫画」が「載ってない」のは間違いなく寂しい。

そして、痛切に想う訳です。
確実に。
誰が何と云おうと完璧に。
一つの時代が終わったのだな…と。


これは僕個人の感情なのですが、誌面的にも大きな変革期に入っているのは間違いのない事実ですよね。
他の連載作家が、編集部が、この「こち亀」終了に合わせていた訳ではありません。
秋本先生を除く誰にとっても青天の霹靂。
44号掲載の麻生先生の漫画の内容は、嘘偽り誇張なく、実際にもこんな感じだったのではないかと予想してます。

だから、示し合せていた訳では無い。
あくまでも偶然。
偶然だけれど、「こち亀」の終了に歩幅を合わせるかの如く長期連載陣が次々と佳境へ。
そう思えるほど、長期連載作品が幕を下ろしました。

一足早く「NARUTO-ナルト-」が先陣を切った格好となるのかな。
2014年50号で15年の長期連載を終えました。
その少し前には「べるぜバブ」(〜2014.13号/連載5年)や「黒子のバスケ」(〜2014.40号/連載5年)も完結。
今年に入ると、更に終了ラッシュ。
暗殺教室」(2012.31号〜2016.21-22号)
ニセコイ」(2011.48号〜2016.36-37号)
BLEACH-ブリーチ-」(2001.36-37号〜2016.38号)
まだ連載継続中ですが、「銀魂」(連載12年目)と「トリコ」(連載8年目)もクライマックス。
5年以上の連載作品が相次いで終了、若しくは、佳境を迎え、いっきに誌面が若返りました。


「長期連載作品が多過ぎる・連載が長すぎる」と感じていた僕としては、寂寥感を覚えつつも、やっと刷新を図ってきたのかなと良い方に捉えています。
上の方が停滞してて、下の方ばかりで作品の入れ替わりを繰り返してましたからね。
新鮮さとは掛け離れていて、「ジャンプ」らしくなかったですから。


「ジャンプ」新時代の幕開けですよ。

編集部としても当然そんなの百も承知なのでしょうね。
編集部自ら次世代の有力作品を推してきました。
これには、「今までこんなことしてきたことあったっけ?」と少々驚きました。

その名も「ジャンプ・ニューオーダー・キャンペーン」!!
ブラッククローバー」、「左門くんはサモナー」、「ゆらぎ荘の幽奈さん」、「鬼滅の刃」の4作品を大プッシュしてます。

半分納得、半分驚きというのが僕の感想です。
この4本中2本について、簡単に僕の感想を纏めてみます。

納得派代表として、「ブラッククローバー」を。
意外派代表として、「鬼滅の刃」を。

主人公の性格が作品の成否を左右するのではないか

先ずは「ブラッククローバー」。
一言で纏めるならば「前作の反省(と書くと語弊がありますが)が見事に活かされている」です。
物語はズバリ王道。

力を持たない少年が、されど屈せず、高みを目指すバトルファンタジー。
物語も設定も全てが王道で、正しく「ジャンプの正当バトル漫画」の系譜に乗っていると思います。
着目すべきは主人公・アスタの性格設定ですよね。

wikipediaには「底抜けに前向きな熱血バカ」と纏められてますけれど、「これぞ少年漫画の主人公」というキャラ。
熱血・ポジティブ。
言動が正しく一致していて、実に清々しいキャラクターです。

主人公の性格設定って大事だと思うのですよ。
特に「ジャンプ」は王道以外の性格設定だと、それだけでマイナスなイメージを持たれやすいんじゃないかと長年読んでて感じております。
斜に構えた主人公とか、ネガティブ系主人公って、忌避されやすいんじゃないかなと。
ウケが悪いというか。
勿論統計を取った訳では無くて、ただの印象論なんですけれど。

田畠先生の前作である「HUNGRY JOKER」が打ち切られてしまった要因の1つがこれだったんじゃないか。
僕としてはそう見ています。
主人公・ハイジの印象は「暗い」でしたから。
個人的に第1話は面白かったのですが、ハイジの設定だけで打ち切られそうだなとも同時に感じたのですよね。

前作と「ブラッククローバー」で、絵が劇的に変わった訳でも無ければ、作風も似た感じ。
台詞回しの面白さは前作から変わっておらず、違いと言ったら主人公の性格位しか思い浮かばないのです。

先生がハイジの設定を「失敗だった」と認識して、アスタの性格を決めたとは思えませんので、「前作の反省」云々は多分に偉そうに僕が勝手にそう思ってるだけの話です。

とはいえ、1人の読者として少年漫画の主人公には、バカなくらい何かに打ち込んでいるヤツの方が好きなんです。
そして、それを体いっぱいで分かり易く表現してるヤツが。

アスタって、そういう分かり易い真っ直ぐなキャラクター。

そんな主人公がグイグイ引っ張っていく漫画なので、面白く読んでいる。
推挙されるのも納得出来るのです。

打ち切られると思ったの

「これは打ち切りだわ」。
1話、ないしは、最初の数話を読んで素直にそう思ってしまう作品があります。
最低な話ですが、まともに読みすらせずにそう勝手に判断しちゃう作品もあります。

申し訳ない事に僕にとって「鬼滅の刃」は、前者でした。
第1話を読んだ時点で、「あ、これダメだろうな」と勝手に判断しちゃった漫画。
だから、連載が続いている事自体に失礼ながら驚き、編集部プッシュで仰天してしまったのです。

文字(台詞、モノローグ)が多過ぎる。
違う。違う。コナン君をdisってる訳じゃないです。

バトルものにしては、文字が多いという印象を持ったのです。
何もかも文字で説明してるな…と。

推理物などと違って、バトル漫画は、出来るだけ絵で説明すべきです。
と言いますか、基本漫画なんですから、絵で表現して然るべきですよね。
シュージンも服部さんに最初にそう指摘されてましたしね。

「鬼滅の刃」も、モノローグの多さは必要な情報だとは分かるのですが、もう少しなんとか処理出来なかったのかなと。
絵に落とし込めなかったのかな?と。
漫画というより紙芝居を読んでいる感覚に近かったんです。
ただ、最近は「漫画を読んでる」感覚になってるので、慣れたのか、なんなのか…。

1つ言えるのは善逸が面白い。
善逸好きだわ〜。
彼の登場で、いっきに会話の掛け合いが面白くなりましたもの。
作品全体の暗さを和らげるギャグの面白さは、特筆すべき点ですね。

僕にとっての次世代エース

さて、何が言いたいのかと申しますと、書くまでも無い事ですが「僕の感想なんか当てにならない」ってコト。
今までも「これはダメだろ」って作品が続いたり、「これは面白い!!」と絶賛した作品が打ち切られることなんてザラ。

そんな僕が、それでも、次世代のジャンプのエースはなにか考えてみました。
という事で、最近の新連載に着目していきます。
まだ始まったばかりなので、全てはこれから…というのを前提に感想を。

連載の開始順で書いていきましょう。
「ラブラッシュ!」。
早くもドンケツに来ていて、既に打ち切られそうですが…。
個人的に打ち切られても仕方ないのかなという作品の筆頭。

様々な種族から恋い焦がれるという特徴が全く生かされていないのが残念。
極論を言えば、これまでの話を全て普通の女の子に置き換えても成立しちゃうんですよね。
「異種族の女の子とのラブコメ」ならではの展開が最初の3話以内で欲しかったです。

「レッドスプライト」は、王道主人公という点だけで個人的に○。
ただ主人公以外のキャラが立ってないので、悪役でも何でもいいので、読んでて面白いキャラが欲しいですね。
物語にスピード感はありますが、キャラが弱いので淡々と進んでる印象も強いです。

「歪のアマルガム」は共感を得やすい主人公、キャラの立ったライバルキャラ、展開を広げられそうな世界観と良い感じです。
ついでに女子受けしそうな…ぶっちゃければ「歪のアマルガム」版真選組を作れれば、安泰だと思うの(笑

ギャグ漫画って感想が難しい…。「青春兵器ナンバーワン」。
少し話が逸れますが、雑誌の主要読者層ってギャグ漫画を読めば大体分かるという持論があります。
箸が転んでも笑えるような子供向けには、相応のギャグ漫画が載っているし、大人が読んでも笑える漫画は青年誌に載っていて…。
僕の実年齢と「ジャンプ」のギャグってやっぱり少々ギャップがあると最近感じてます。
つまらなくは無いんですけれどね。
ただ、奇抜系主人公の漫画って基本短命だよな〜とは失礼ながら思っております。


「ラブラッシュ!」でまだ10話。
まだまだこの後どうなるかは分かりませんけれど、「歪のアマルガム」が今のとこ「エース候補」ってところでしょうか。

まあ、真のエースは「約束のネバーランド」で間違いないのですが!!

何を書いてもネタバレになるし、未読の方には少しのネタバレにも触れて欲しくないので、内容には一切触れません。
ただ単純に絶対に面白い漫画。

共感を得やすい主人公(しかも、ポジティブキャラで可愛い女の子だ!!)。
キャラの立った登場人物。
緊張感を纏ったスピード感溢れる物語。
続きを読ませる意外性。
絵だって万人受けするでしょうし、問題無く上手い。

これが当たらないなら、もう何をしても「ジャンプ」はダメなんじゃなかろうか。
そういうレベルの作品だと僕は信じています。

終わりに

上位陣が終わって来て、「ジャンプ」は間違いなく1つの転換期を迎えています。
ONE PIECE」を軸にしていくのは間違いありませんが、ポスト・ナルトが望まれるでしょう。

その筆頭が「僕のヒーローアカデミア」であり、「ブラッククローバー」なんでしょうね。
それについては何ら異論は無く、共に、面白い作品であると僕も感じています。
(流石に「ナルト」クラスとするには荷が勝ち過ぎるとは思いますけど。)

これらの作品に追いつけ・追い越せとなるであろう。
いや、絶対になる!!と断言したいくらい「約束のネバーランド」はキテます。

未読の方には、是非余計な情報は集めずに、コミックスが出たらば手に取って頂きたいものです。
うん。
これが打ち切られたら、流石に「ジャンプ」のアンケ出してる読者層を疑いますねw

最後に、本誌の推すキャンペーンもやってみてくださいませ。
置いときますね。