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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「ガーリッシュナンバー」の嫌味にならないバランス感覚が心地良い

この記事は

「ガーリッシュナンバー」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

年明けが昨日一昨日のようで、つい数時間前に夏アニメが始まったかという感覚。
それなのに、何時のまにか秋アニメの時期になってる。

これが老いか。

さてさて。
一通り見たい作品の1話を拝見しました。
響け!ユーフォニアム2」、「ブレイブウィッチーズ」が期待通りの面白さに反して、ややパワーダウンが否めないのが「WWW.WORKING!!」。
ヤンガン版のキャラ達を好きになり過ぎたかな。
昔は原作で大笑いしてたのに、いまいちキャラ同士の会話劇に面白さを見出せないでいます。

そんな中で、個人的なダークホースが「ガーリッシュナンバー」でした。
ツボに嵌りすぎて、3度程見返してしまったw
出色の出来栄え。

そんな訳で簡単に感想を。
非常にバランス感覚に優れた作品だなと。

烏丸千歳のバランス感覚

どうも同姓同名(「ちとせ」はひらがなだけど)の某GAの残念系少女を思い描いちゃうのですが、この烏丸千歳が筆舌に尽くし難い程インパクト大。
この子の魅力だけで1話を引っ張っていたと言っても過言ではない程、強く強く印象に残りました。

コロコロと色々な表情を魅せてくれて、見ていて飽きない。
キャラ紹介では「腹グロでクズ」ってなってるんですが、そこまで腹グロともクズとも思えなかったんですよね。
キャラ立てに失敗してるって意味では無くて、バランス感覚が流石だな〜と。

「腹グロでクズ」ってただの悪口です(笑
本当にそれだけのキャラだったら、主人公としては最悪だし、良い印象なんて持ちようがありません。

外見の可愛さ、声の可愛さも好印象にプラスになってるのは否めませんが、千歳だけが「腹グロ」で「クズ」に見えない様に配慮されているように感じたのです。
他のキャラにもそういう面を持たせて、バランス取られてるんですよね。

例えば苑生百花。
腹に抱えずにぶっちゃけるタイプなので「腹グロ」とは少々違うかもしれませんが、ストレートな物言いはなかなかの性格っぷり。
中盤での千歳とのトークは最高でしたねw

百花「だいたいラノベ作家が何勘違いしてんのかしら。イラストのお陰で売れただけなのにね」
千歳「いやぁ〜、それは言いすぎじゃないかな」
百花「言い過ぎって事はあんただってそう思ってるんでしょ」
千歳「そ、そんなことないから。ただ、ちょっとキモイな〜、顔てかってるな〜って思って」
百花「あんたそれ言い過ぎでしょ。顔の事は流石に可哀相でしょ」
千歳「あ、い、いや、え〜そのつい…」
百花「まあいいんじゃない。あの人達、絵も描けない曲も作れない演技だって出来ない。それでもこの業界にしがみつきたいだけの人なんだからって、パパがよく言ってるわ」
千歳(う、うわぁ〜)
百花「そだ。ねえ名前は?」
千歳「あ。烏丸千歳」(覚えてなかったのかよ)
百花「ふぅ〜〜ん。あんた演技はゴミだけど、キャラは面白いのね」
千歳「うっ。ゴミ…」
百花「ねえアプリのID教えてよ。今度ご飯行こう」
千歳「え?でもさっき…」
百花「ん?あ〜あれ嘘。だいたいラノベアニメで原作者に聞くことなんてないでしょ」
千歳「苑生さんも面白いね」
百花「今の流れで面白いって言われるとフクザツなんだけど」

クズ同士の会話ですw
2人の掛け合いが秀逸過ぎて、流石ラノベ作家という出来。

九頭Pもなかなかのクズっぷりを垣間見せてましたし、千歳だけが「腹グロ」で「クズ」に映らない様になっていたのかなと。

百花達の歌を聞きながら裏で1人で踊ってたり、焼肉の美味しさに感激してるシーンだったりと"単純に可愛いシーン"を織り込みつつ、また、性格の「悪い面」を千歳1人に集中させずに配分することで千歳を「可愛いけど性格はクズ」としてしっかりと描いていました。

"腐った"声優業界のバランス感覚

声優業界の負の面にスポットを当てていた1話。
サブタイトルに「腐った業界」と入れたり、千歳や悟浄に「この業界はおかしい」と随所で言わせてみたり、視聴者に強く印象付けようとされていました。
特に象徴的だったのが九頭Pと難波社長のシーン。

抽象的でふわふわとした単語と適当さだけで重要な事を簡単に決めていく2人。
このやり取りを角倉創氏(千歳が主演をゲットしたアニメの原作者であるラノベ作家)が聞いてたらどう感じるでしょう。
憤慨する事必至だと思うの。
その後の千歳を交えてのシーンと言い、「この業界は腐ってる」とするには十分な効果がありました。

ただ、これについても「行きすぎない様」な配慮がありました。
声優業界の人が自身の業界について腐ってると貶めても、然程問題は無いと考えます。
でも、他業界の人間が同じことをやってしまうと、いくらフィクションでも角が立つ気がします。

渡先生はラノベ業界の人間。
声優業界に精通してるとは言い難い人です。
そんな渡先生が本気で声優業界は腐ってると描いたら、反感を買ってしまうんじゃないかな。
だから…と思ったんです。

必要以上のラノベ作家disりは。

主人公の千歳からしてラノベ嫌い(の傾向がみられる)。
上で抜粋した千歳と百花の会話でもそうだし、万葉の自己紹介なんてあまりの徹底っぷりに笑えましたもの。

ラノベのdisっりぷりが声優業界disよりも目立っていました。

敢えて自身の所属する業界を貶める事で角の立たない様にしてたのかなと。
サブタイトルから受ける印象程声優業界が腐敗してるとは感じなかった要因の1つだったと思いますね。

終わりに

兎にも角にも烏丸千歳がお気に入りになりました。
とても可愛い。
しっかりと追っていきたいアニメですね。