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アイドルアニメの第3話〜「ラブライブ!サンシャイン!!」編〜 Aqoursのアイドル像の考察

この記事は

「ラブライブ!サンシャイン!!」の妄想全開考察モドキ記事。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

「ラブライブ!サンシャイン!!」第9話!!!
遂に9人揃いました。
色々と勘違いしていた部分含め、3年生3人に関して整理してみます。
そしたら、第3話の重要性にやっと気づいたのです。

ということで、以前書きました拙記事

の「サンシャイン!!」バージョンです。

どういうことかと言いますと、こんな感じ↓。
TVアニメは3話が大事。
ならば、3話を見ればその作品の本質が見えて来るのではないか?
アイドルアニメでは、3話にその作品の目指すべきアイドル像が描かれているのではと考えて纏めてみました。
今回は、「ラブライブ!サンシャイン!!」の第3話では、どうだったのか書いていきます。

Aqoursの目指すべきアイドル像とは?
μ'sを追うのか、千歌の動機を尊重するのか?
その考察となります。

先ず訂正から


先日書いてしまった記事なのですが、ここで間違っていた部分を修正します。

既に2年前に、ダイヤ、果南、鞠莉の3人が「奇跡」に挑んで、挫折を味わっていたというのは作品全体に係わる非常に大きな出来事に思えます。
東京でのライブで見せつけられた厳しい現実。

この3人は、「もしものμ's」なんですよね。
穂乃香と全く同じ理由で活動を始め、成功したμ'sと失敗してしまった3人。
失敗し、諦めてしまった3人。

特にこの辺全然違ってました。
挫折じゃなかったんですね…。
何が「もしものμ's」なんだか(恥

果南が鞠莉のことを想っての行動だったのですね…。
3話でダイヤが指摘してましたが鞠莉が「人の言う事を聞かない」というのも悪い方向に進んでしまった一因になっていたのかもですね。
それ以上に、果南がわざと本心を告げなかったからかな。

鞠莉

さてさて。3人の気持ちと行動を整理してみます。
先ずは鞠莉から。
スクールアイドルという居場所を奪われた形になった為に、行きたくも無かった留学に行く事になってしまった鞠莉。
それでも3人の大切な居場所を取り戻したかった。
統廃合の件が現実味を帯び始めたのもあり、戻ってきた。

鞠莉は3話で千歌達に「新しいスクールアイドルの噂を聞いたから戻ってきた」と言ってましたが、これは嘘ですよね。
千歌が活動を始めた初日には、沼津に戻って来てますもの。
戻って来たら、新しいスクールアイドルが生まれようとしていた。
そこで、千歌達の本気度を試したのかなと。
3話のライブ提案がそれだったのでしょうね。
本気だと分かり、決意を知って、後輩に学校を救うことを委ねた。

ただ、どうなんでしょう。
自分達も千歌達と合流する気があったのでしょうか。
有ったと考える方が自然なのかな。
3人でスクールアイドルを再結成したい風でしたから。
その上で、千歌達がAqoursを名乗り始めたのを気に、合流の方向へ完全にシフトしたのかなと。
(この辺がダイヤの思惑通りになるのかな)

以上纏めますと、こんなところでしょうか。
・千歌達スクールアイドルを見定め、本気なら承認したかった
・目的としては、学校を救う為
・それとは別に、果南、ダイヤと共にスクールアイドルをもう1度やりたかった

果南

続いては果南について。
鞠莉のスクールアイドルに懸ける本気の想いを知って、説明しても分かって貰えないと考えたのか。
半ば強引に誘ってしまったという負い目のようなものもあったのか。
兎も角全部「自分のせい」にして、スクールアイドルを「解散」。
仲違いに近い形で鞠莉を送り出す事を選択した果南。

そうすると、果南にとって一番マズイ展開は鞠莉が戻ってくる事。
9話の「戻って来て欲しくなかった」は本心なんでしょうね。
あくまでも突き放すことで、「将来」に向けて進んで欲しかった。
鞠莉の為に、鞠莉に嫌われても良いという覚悟を感じました。
そして、鞠莉がやりたがっていたスクールアイドルをやらないと誓った。

さて、2年前東京でのパフォーマンスで果南が歌えなかった理由についても考えてみます。
「歌えなかった直接の理由」は、ダイヤが言っていた通り「鞠莉の為」だったというのはその通りかと。

では、8話でダイヤが千歌達に話した歌えなかったもう1つの理由である「他のグループのパフォーマンスの凄さと巨大な会場の空気に圧倒され」というのは果たして嘘だったのでしょうか?
これを嘘であったとする材料はありません。
「果南が歌えなかった理由」では無いですが、感じた事は本当だったんじゃないでしょうか。
ダイヤともこの辺りの意見は一致し、故に、「スクールアイドル活動の怖さ(難しさ)」も学んだ気がします。
活動によって廃校を阻止するという夢は、非常に高い高い目標であると実感したのかと。

元来の果南の性格では、それでも屈せずに前を向けて頑張れる事は出来ても、傷ついてしまう後輩が居てもおかしくは無い。
千歌達を後押しする鞠莉の行動は、千歌達を傷つけてしまうかもしれない。
故に、「スクールアイドルで廃校を免れようと考える鞠莉」に真っ向から対抗していたのでしょうね。

・鞠莉には自分の将来を大切にして欲しい(留学し続けて欲しかった)
・スクールアイドルによる廃校阻止なんてすべきではない
・スクールアイドルは鞠莉がやりたがっていたからこそやらない
果南はこういう考えだったのかなと思います。

ダイヤ

3人の中で一番色々な事を考えていたのが、ダイヤだったはずです。
だって、この子が一番複雑なんだもの。

基本的には、果南の考えに共感を持っていたはずです。
上で纏めた果南の考えに基本的には同意しつつ、しかし、違った考えも抱いていたのではないかと。
なので、果南の考えからダイヤの思考を読み解いてみたいと思います。


・鞠莉には自分の将来を大切にして欲しい(留学し続けて欲しかった)
うん。
そう思っていたのでしょう。
ただ、それ以上にすれ違っている2人に仲良くしてもらいたかったのかなと。
表だってその行動に移せなかったのは、鞠莉に自分の将来を大切にして欲しいから。
誤解を解くのは簡単です。
9話のように果南の真実を教えれば良いだけですから。
でもそれをすると、まあ、9話の結末のようになってしまうと想像出来た。
だから、自分の考えを押し殺して「鞠莉には自分の将来を大切にして欲しい」というスタンスで鞠莉と接していた。

2人には昔のような関係に戻って欲しい。自分ならばそれが出来る。
けれど、鞠莉の性格を踏まえると、実行してしまえば果南の決意まで踏みにじりかねない。
果南の決意を踏みにじらずに、鞠莉と果南の関係を修復する。
そのタイミングを見定めていた。


・スクールアイドルによる廃校阻止なんてすべきではない
果南ほどそうは思っていなかったはずです。
千歌達が廃校危機の事を聞き付け、PV撮影に動いた際も止める事はせずに健闘を祈ってましたし。(6話)
とはいえ、鞠莉の考えは無茶とも考えている気がします。
ようはバランスですよね。

PVを作ってPRしていこうとか、そういう内は好きなようにさせる。
そうではなく、μ'sを真似てラブライブで優勝をすることで廃校を阻止しようとか無茶を考えていたら、修正する。
「誰かが傷つく前に止めたかった」という想いを強く持っていた筈なので、こんな感じで様子を見て調整しようとしていた節が見受けられました。
スクールアイドルを好きだからこそ、スクールアイドルが原因で心に傷を負う子を見たくないというのが心の底にあったのかもしれません。

だから、スクールアイドル部成立を生徒会長と言う権限を使って阻んでたのでしょう。
この辺は8話で吐露していた通り。
恐らくわざと「自分はスクールアイドルは嫌いである」という噂を流布し、嫌われ役に徹していた。
(噂の流布と生徒会長就任との前後関係は不明ですが)
果南や千歌、鞠莉のように根性がある子にとっては大きなお世話なのかもしれません。
けれど、強引な手段には出てませんでしたよね。

一度申請を跳ね除けて、それで諦めてしまう様ならそれまで。
ダイヤ達が危惧するように、どこかで傷ついてしまっていた可能性が高いです。
曜のクラスメイトがその典型かな。
だけれど、何度も何度も来るような相手を本気で阻止しようとはしていなかったように見えます。
そういう人間は強い。
果南と鞠莉の幼馴染ですよ、ダイヤは。
同じ人種と付き合いが長いのですから、そういうのは誰よりも分かるんでしょう。
何度突っぱねても諦めずに来る千歌に、果南と鞠莉を重ねても不思議ではありません。

きっと認めた。
だから、自分達のグループ名を「名乗らせた」。
やがて、鞠莉と果南の「帰る場所」を作った。


・スクールアイドルは鞠莉がやりたがっていたからこそやらない
果南とは逆に鞠莉がやりたがっていたからこそ、その場所を用意したかったんじゃないかな。
相反する2つの目的を持っていたんだと思いますよ。
「スクールアイドル活動で傷つかないように、承認しない」
「鞠莉と果南の戻る場所・大切な場所を作りたい」
前者で果南の気持ちを汲み、後者で鞠莉の気持ちを汲む。

諦めない千歌達に「Aqours」の名前をこっそりと与えたのは、鞠莉自身に千歌達のAqoursに合流する気にさせる為だったりするんでしょうね。
9話の流れから察するに。
結局のところ、ダイヤは鞠莉も果南も大事で、2人の意志を尊重しつつも仲を取り持ちたかった。

と言う訳で、ダイヤはこんな感じで纏められるのではないかと考えます。
・鞠莉と果南が昔のような関係に戻って欲しい
・スクールアイドルで傷つく生徒を作りたくない
・2人が戻る場所として、千歌達には頑張って欲しい

2人の考えを尊重しつつも、ダイヤ自身の望む落とし所を模索していた感があります。
だからかな、ダイヤのこれまでの言動のウラにある想いを探るのって難しかったです。
鞠莉と果南はストレートだったので分かり易かったんですけどね。(正しく解釈出来てるとは思っていません)

長々と書いてきましたが、これが正しいなんてちっとも思っていません。
多分にこうだと良いなと言う勝手な願望が含まれています。
願望ありありですが、皆ダイヤの掌の上だったというのが確かならこういう感じなのかなと想像してみました。


以上、3年生3人を分析してきたつもりですが、「今作のアイドル像」を考察する上で一番重要なのはダイヤだと考えています。
漸くここから核心に触れていきます。
ダイヤはAqoursをどういうスクールアイドルにしたかったのでしょう?
この問いに対する答えそのものが、今作のアイドル像の全てなのではないか?

ダイヤはAqoursをどういうスクールアイドルにしたかったのか?

ここで7話でのシーンを振り返ってみます。
千歌達の"東京デビュー"を許可した鞠莉をダイヤが詰問するシーン。

ダ「どういうつもりですの?」
ダ「あの子達を今、東京に行かせるのがどういう事か分かっているのでしょ」
鞠「ならば、止めれば良いのに」
ダ「っ」
鞠「ダイヤが本気で止めれば、あの子達諦めるかもしれないよ」
鞠「ダイヤは期待してるんじゃない?私たちが乗り越えられなかった壁を乗り越えてくれることを」
ダ「もし越えられなかったらどうなるか、十分知っているでしょ」
ダ「取り返しがつかないことになるかもしれないのですよ」
鞠「だからといって避ける訳にはいかないの」
鞠「本気でスクールアイドルとして学校を救おうと考えているなら」
ダイヤ、壁ドン。睨みをきかせながら
ダ「変わってませんわね、あの頃と」

この会話にダイヤの複雑な心境が出てると思われます。

2年前の経験則から、現実問題としてスクールアイドルで浦の星を救う事は無理だと考えていた事でしょう。
鞠莉がAqoursに学校を救う役目をさせようとしてると知り、怒りの籠った壁ドンをしていた事から窺えます。

でも、鞠莉が指摘したように止めなかったのも事実です。
これは壁を乗り越えてくれることへの期待ではなく、千歌への信頼なのかなと。
自分達の立ち位置を知っても尚、スクールアイドルを諦めないだろうという信頼。
とはいえ、今の実力では東京で打ちのめされてしまう可能性も十分にある。

どんな結果でも千歌なら乗り越えられるという信頼の反面。
現時点の実力から鑑みて千歌でも立ち直れない傷を負ってしまうのではないかと言う心配。
綯交ぜの感情があって、どうしたらいいかダイヤ自身迷っていたのかもしれません。
それとなくルビィにアドバイスを送ったり、帰宅時に真っ先に駆けつけてはフォローを入れたのは、念の為だったのではないかな。
信頼はしてるけど、万が一にも心折れてしまわない様に助け舟を出した。
フォローに関しては、ダイヤだけの考えでは無くどうも果南からの要請もあった感じですけどね。

そのフォローで、曜から「今まで反対してたのは」と問われ、いつかこうなると思っていたからと返すダイヤ。
3話のシーンが回想として挿入されていました。(8話)

ダイヤ「これは今までのスクールアイドルの努力と町の人達の善意があっての成功ですわ。勘違いしないように」

過去の自分達と重ねて、千歌達もこうなると思っていたからと。

そうなんかもですが、でも、9話でダイヤ達もAqoursを名乗っていて、Aqoursを千歌達に名乗らせたのだと分かった今となっては、この台詞の捉え方が少し変わりました。

3話に於けるダイヤの台詞中の「今までのスクールアイドルの努力」という部分。
これまでは文字通りの意味合いとしか取れませんでしたが、9話を見終わって「2年前の自分達(ダイヤ、果南、鞠莉)の努力」と換言出来る気がしてきました。
千歌や曜は知らなかったようですが、町の人の中には2年前のAqoursを覚えていた人が居てもおかしくありません。
2年前のファンが、メンバーが変わっているとは知らずに応援に駆け付けていたのかもですし、とすれば、「2年前のダイヤ達の努力」と言い換えても問題は無いでしょう。
実際町の人達へのライブは好評だったと果南も言ってますしね。

この独自解釈を踏まえ、ここから更に思考を飛躍させます。
「これは今までのスクールアイドルの努力と町の人達の善意があっての成功ですわ」
      ↓
「浦の星廃校阻止を目的に活動していた旧Aqoursの力であって、今のAqours(千歌、曜、梨子)の力では無い」
      ↓
「名前が同じだからといっても、同じでは無い。勘違いしないように」
      ↓
「活動目的まで同じにする必要は無い」


ダイヤが千歌達にAqoursを名乗らせたのは、果南と鞠莉が戻りやすくするようにだと思うのですが。
敢えて名前を同じにしつつも、中身は変えて欲しいという願いが3話で出たんじゃないかな。
タイミングが絶妙だったんですもの。
梨子が「(スクールアイドルは)どんな夢だって叶えられる」って言った直後だったのが。

どんな夢だって叶えられないんですよ。
少なくともダイヤはそう考えていて。
その辺を勘違いして欲しくなかったという想いがあったんじゃないかと想像出来ちゃうタイミング。
自分達のように叶わぬ夢を持って活動して欲しくなかったんじゃないかと。


ダイヤは、自分達と千歌達をグループ名で以て重ねて、しかし、同じ道を歩んでは欲しくなかった。
2年前とは違う新しいAqoursを作って欲しかったんじゃないでしょうか。

では、具体的にはどんなAqoursなのか。
それを問う意味もあっての「勘違いしないように」で、その千歌達の返事が全てですね。


今しかない瞬間だから―
だから輝きたい


きっとこの答えには、ダイヤはとても納得出来たんじゃないかな。
安心して2人を任せられると、最初に心に決めた瞬間だったのかもしれませんね。

妄想が(長)過ぎる

前の記事で調べた4本のアイドルアニメは偶然にも全て3話にファーストライブを持ってきていました。
「サンシャイン!!」も例に漏れず、第3話でファーストライブを描いていた訳ですが、これは偶然でもなんでもありませんね。
「ラブライブ!」を踏襲し、わざと3話にファーストライブ回を持ってきたのでしょう。
なので、ファーストライブ(3話)だけでその作品のアイドル像が見えると言い切るには苦しいものがあります。

とはいえ、「サンシャイン!!」でも描かれる偶像を決定づける要素が入っていたのですが、大きくぶれており確定とは言えませんでした。
廃校阻止を目的とするのか、輝きたいからなのか。
それが9話で漸く確定した気分であります。

廃校の阻止は、9人のAqoursが輝く通過点にあるのかもしれませんが、決してそこがゴールでは無いのでしょう。
あくまでも彼女達が儚くも短い今を輝いて生きるのが全てで、そういったキラキラしたアイドル像を描いてくれるのかなと。

ここまでは太陽と張れる程の輝きを見せてくれているAqours。
更なる輝き(サンシャイン)を見せて下さるのを確信しつつ、終わりとさせてもらいます。
長すぎ、かつ、過ぎた妄想失礼致しました。