アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

本当に「おたく」は「オタク」に変わったのか?

この記事は

ストレス発散自己チュー爆発記事(笑
散々否定してますけど、僕自身は「おたく」で間違いありません。

はじめに

最初に言い訳がましく書かせてもらうと、こんな内容のエントリーは上げるべきでは無かったとちょい反省してます。
このブログの主旨にそぐわないし、なにより書いていても楽しくないので。
今更なことを言ってるだけですしね。

わざわざ主張するような事でも無い自論まで晒して、グダグダと書いているだけ。
うん。
次の更新(いつになるか分からないですがw)からは、ちゃんと元の方針に戻っていこう。

「おたく」という言葉が嫌い

僕は「おたく」という言葉が嫌いです。
他人から(僕のことを称して)言われれば否定せずに受け入れますし、ブログ等々でつい使う事もあります。
ですが、基本的には自分から進んで「私はおたくです」とは言いませんし(冒頭で宣言してるけどもw)、他人を「おたく」と呼ぶ事も無いかな。
このブログで使ってるハンネを「ぬるヲタが斬る」さんのブログ名に感銘を受けて「ぬるいオタクって自分にピッタリな表現だな〜、ハンネはこれにしよ♪」と勝手にnurutaとしてますけれど、おたくって言葉が嫌いなんです。

やはり良いイメージが無いんですよね。

僕がこの言葉を知った当時は、間違いなく蔑称としての側面を強く持っていた(と感じた)からです。
最近では悪い意味合いで使われる事も減りつつあるようですが、未だにgoo辞書等では、このような書かれ方をされています。

お‐たく【御宅】
5 ある事に過度に熱中していること。また、熱中している人。「アニメ―」
[補説]5は「オタク」と書くことが多い。1980年代半ばから使われ始めた言葉か。初めは仲間内で相手に対して「おたく」と呼びかけていたところからという。特定の分野だけに詳しく、そのほかの知識や社会性に欠ける人物をいうことが多い。

完全にバカにしたもののように感じるのは、僕が劣等意識を持っているからでしょうか。
「そのほかの知識や社会性に欠ける人物」という部分が特に気に障ってしまいます。
1つの物事に熱中しているから、それ以外の知識に疎く、更には社会性に欠ける…なんていうのは酷く短絡的な思考です。

僕自身は「漫画・アニメ以外の知識や社会性に欠ける人物」だと胸を張って言えますけれども。
漫画・アニメの知識に関しても狭く・浅く・中途半端ですけれども。
ですけれど、そうじゃない人はいくらだっていらっしゃいます。
「そう呼ぶことが多い」と結んでいるとはいえ、辞書に記載すべき説明なのかなと。

未だに辞書にこのように書かれるほど「おたく」というモノは世間から「そういう目」で見られているのですから、やはり言葉として受け入れたくないんですよね。
いくら、僕自身にピッタリな言葉だとしても。

そんな、「おたく」ですが、先にも書いたように近年では好意的な意味を持って使われてきているとは思います。
2000年代に入って急に国が「クールジャパン」とか言いつつ、漫画、アニメなどのサブカル文化を"祭り上げ始め"たからというのも少なからず影響してそうです。
調べてみますと、wikipediaに面白い項目がありました。
「おたく」と「オタク」の違いについてです。
そのまんま転用させてもらいます。

おたく - Wikipedia

大塚英志は「おたく」と「オタク」の違いについて、著書で以下のように述べている。


「おたく」なる語が「オタク」と片仮名に書き換えられるあたりから文部科学省や経済産業省や、ナントカ財団の類がちょっとでもうっかりするとすり寄ってくる時代になった。ぼくのところでさえメディアなんとか芸術祭という国がまんがやアニメを勝手に「芸術」に仕立て上げようとするばかげた賞がもう何年も前から「ノミネートしていいか」と打診の書類を送ってくるし(ゴミ箱行き)、そりゃ村上隆や宮崎アニメは今や国家の誇りってことなんだろうが、しかし「オタク」が「おたく」であった時代をチャラにすることに加担はしたくない。国家や産業界公認の「オタク」と、その一方で見せしめ的な有罪判決が出ちまった「おたく」なエロまんがはやっぱり同じなんだよ、と、その始まりの時にいたぼくは断言できる。国家に公認され現代美術に持ち上げられ「おたく」が「オタク」と書き換えられて、それで何かが乗り越えられたとはさっぱりぼくは思わない。だから「オタク」が「おたく」であった時代を「オタク」にも「おたく」にも双方にきっちりと不快であるべく本書を書いた。

— 「おたく」の精神史―一九八〇年代論(2004)、朝日文庫

「多重人格探偵サイコ」など漫画原作者としてもお馴染みの大塚先生の書かれた本の一節のようです。
この部分だけを読んで大塚先生の考えについてあれこれと感想を抱くのは無粋なので、それについては割愛させて頂くとしまして。
「そうなのか」と関心を引かれたのが、「おたく」と「オタク」の違いについてそのものにあります。
つまりは、引用文の

「おたく」なる語が「オタク」と片仮名に書き換えられるあたりから文部科学省や経済産業省や、ナントカ財団の類がちょっとでもうっかりするとすり寄ってくる時代になった。

この部分。
ひらがなかカタカナかなんて違いを考えた事も無かったので、成程な〜と。
カタカナの方の「オタク」ばかり目につくので、僕自身カタカナ表記で書くのが当たり前みたいに思っていましたが、言葉の出始めを知る世代の方からすれば平仮名の方が自然な表記なのですね。

これを知ってから、敢えて僕はこのエントリーの冒頭より平仮名表記で「おたく」と書いています。
何故か?
やはりまだまだ世の中は「オタク」ではなくて、「おたく」という言葉を用いていると感じるからです。

アニメフィギュアを持っていて何が悪い

2015年11月17日午前6時頃。
旅先のホテルでテレビを付けると、朝の情報番組が映りました。
話題は江戸川区で起きた痛ましい殺人事件。
女子高生が絞殺され、その事件を起こした容疑者が逮捕されたというニュース。

ココまで書けば、僕が何を言いたいのか察して下さっている方も多いでしょう。
アニメ系のまとめブログでもまとめられてますので、他のアニメファンの意見を知りたい場合はググってみて下さい。

容疑者の男の動機は、男曰く「生活が苦しく自暴自棄になっていた」とか「女性を窒息させることに興味があった。やりたいことをやって全て終わらせようと思った」とか。
とかく身勝手であり、同情の余地など全く以てない卑劣な動機です。

この動機の「女性を窒息させることに興味があった」という部分に着目し、男の部屋から「首絞めもののAV」が発見されたという報道はまだ分かります。
そこに原因がとか言われると「は?」となりますが、関連性だけは窺えますから。
意味不明なのが、「アニメのフィギュアを大量に所持していた」と報道していた点。
テロップでもわざわざ小さくではあるもののこの事を表示し、更には「容疑者を知る人へのインタビュー」では恣意的に「容疑者がどれだけアニメを好きだったのか」という観点で編集されていました。

Aさん曰く「(容疑者は)そういえばでかいアニメかなんかのポスターをリュックに入れてる姿を見た事がある」
Bさん曰く「他人をアニメのキャラに置き換えて会話してる」

容疑者がアニメ好きで変わり者であるということしかイメージ出来ない内容。
確かに別の報道では「共通の趣味であるアニメの話で被害者を自宅に誘い込んだ」ともありました。
押収物の中にはアニメDVDが大量にあったとも。
しかしながら、アニメフィギュアを大量に持っていた事って事件の報道をする上で必要だったのか…と。

正直「またか」と思いましたよ。
呆れと怒り。
まるで「アニメおたくだから人として歪んでいて、犯罪を起こした」と言わんばかり。

そもそもマスコミは、事件の背景を勝手に作るのが大好きなんですよね。
容疑者が語った動機を「何の加工もせずに」報道するだけで良いのに、「どうして凶悪な犯罪に走ったのか」というバックボーンのドラマに焦点を当てたがる。
「取材」を通した「妄想」をさも「事実」であるかの如く作り上げる。
こうしたドラマ性は、世間が求めているから作られているのであり、世間はまた「分かり易い方」に飛びつくものです。

「漫画やアニメ、ゲームに悪影響を受けたから」という背景ドラマと「プロの犯罪心理学者が語るプロファイル」では、どちらの方が大衆に迎合するか。
考えるまでも無く前者でしょうね。
10人いれば9人はそう答えるんじゃないかな。
だって、分かり易いですもの。
納得するかどうかを置いておけば、より身近なモノに影響を受けたというのは自分に置き換えやすいですし、想像が容易い。
専門家の小難しい理屈よりも遥かにウケがいいのだろうと想像に難くありません。

裾野だけは確実に昔よりも広がってますからね。
アニメ関連のグッズを持っている犯罪者の割合も決して少なくないでしょう。
マスコミにとっては、大衆受けするドラマを簡単に作り出せる便利なアイテムに過ぎないのですよ。
漫画もアニメもゲームも。

そうやって「悪者」を「作って」は、「責任を追及した気」になっている。
今も昔もマスメディアはそうやって「おたく」を見ている。
「オタク」だなんだと良い顔を向けている心の中では、いまだに「おたく」のままなんですよね。
結局ビジネスとして「使える」と判断されているからなんでしょう。
それ以外の部分では、まだまだ蔑称としての「おたく」。

アニメフィギュアを持っていて、何が悪いのか。

おたくはオタクに変わっていない

そもそも僕は事件の原因・責任を外部に求める傾向に反対の立場の考えを持っています。
分別のつかない状態ならまだしも、精神的に正常な人間が犯した罪の責任は、その人物自身にあると思うからです。
創作物から何らかの影響を受ける事は否定しません。
「キャプテン翼」を見てサッカー始めたとかもひっくるめて「創作物からの影響」ですからね。
何も犯罪に係わるものだけが「創作物からの影響」ではありません。
こういうことは誰にだってあるでしょうし、僕にだってありますから。

ですが、それで犯罪に走るかどうかは、個人の問題。個人の責任。
決して創作物の責任ではありません。

自論がこうだから、余計に腹が立ったのかもしれません。
しかし、分かり易くて大衆に受けるからとおたくを犯罪者予備軍にしたてあげる報道には辟易してます。
予備軍というなら、国民誰しもが等しく予備軍だと思うのですけれどね。

こうした一方で、「ONE PIECE」様様な態度も見せてるからもうね…。
フジは、頼みの「ワンピ」も大量のフィギュアを販売しているという現実に目を向けてみたら如何かな…。


うん。
僕が見たのがたまたまフジテレビの番組だったから、こんな悪意ある書き方してしまいましたが、何もフジだけがこのような報道をしていた訳では無いようです。
変わってきたと言っても、上辺しか変わっていない。
「おたく」は依然悪い意味合いで使われている。
だから、僕はまだこの言葉を好きになれそうもありません。