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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「THE IDOLM@STER シンデレラガールズ」 第23話 卯月の口癖を"利用"したキャラ描写が凄かった

【アニメ】2015年放送 アニメ

この記事は

「THE IDOLM@STER シンデレラガールズ」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

大所帯のキャラの見せ方、大変そうだけど順調に

「デレマス」って、大変そうだな〜と思いつつ見続けています。
なによりもアイドルが多い。
アニメ版「THE IDOLM@STER」(以後「無印」と表記)の765の皆は13人と(まあ、多いと言えば多いですが)少なかったものの、シンデレラは何人いるのか…。
765プロとは比較にならない程大きな事務所ということで、所属アイドルがやたらと多い。
それを1人でも多く登場させないといけないので、大変そうだなと。

別に「登場させないといけない」という義務的なものは無いと思うんです。
でも、出さないよりは、登場させた方が断然良いんじゃないかな。
それでこそ、この作品のアイデンティティを浮き彫りに出来そうだからです。

「無印」との差別化こそが、大事だと感じるんですね。

大所帯のアイドルは、先程も書きましたが765プロとの差を描ける部分です。
(「ミリオンライブ」はアニメ化されていませんので、ここでは考えないこととします)
ここを強調しない手は無いじゃないですか。
それを活かす為に、"敵"の配置ですよ。

「無印」は"敵"を外部に置いて、小さい事務所だからこその団結力を描いてみせた。
「デレマス」は、内部に"敵"として美城常務を配置した。
こうすることで、この点でも「無印」との差別化に成功し、かつ、巨大事務所としての"内部抗争"を描くことで、クライマックスである舞踏会をより盛り上げ、華やかにする仕掛けにもなっている。
反・美城常務派のアイドルをどんどんと取り込んでいますからね。
アイドルを多く出す意味も多く出てくる必然性もしっかりと与えられています。

ややもすれば、個の印象が薄れてしまう危険なモノ。
しかし、そこのフォローもばっちり。
メインであるシンデレラプロジェクトのアイドルの掘り下げも忘れていません。
新たに仲間に加えるアイドルに焦点を当てつつも、その子とシンデレラプロジェクトのアイドルを必ず1人以上絡めてお話を展開させてきてました。

大変そうだな〜と思いつつも、凄い大がかりな構造の話を順調に進めてるな〜と感嘆して視聴しているんです。
さてさて、そんな感じで23話。

「仲間集め」は一先ず終わったのでしょうね。
あとは、次回あたりで最後の追い込みの如くダーッと仲間を増やすのかな?
そちらの展開は止めて、メイン中のメインであるアイドルにスポットライトが当たりました。

島村卯月。

「デレマス」のことを今以上に何も知らない頃から、そんな無知な僕でも顔だけは知っていたアイドル。
「デレマス」の顔。

しかし、「頑張ります」しか言わない様な、メンバーでも最もキャラの掴めない子でありました。
そんな子をメインに据えた23話。
ああ、良かった。
作品としても大事な話だったのか、後半の公園シーンでの作画も超気合入っていて、気持ちも昂ぶりましたね。

「頑張ります」の解釈のバリエーションだけでキャラを掘り下げる

調べた訳では無い、個人的な印象なのですが。
プロデューサーの癖が2クール目に入ってから減ってきた印象を持っています。

困った時、悩んでる時。
彼は首の後ろに手を回します。

1クール目は1話に1回以上、必ずこの仕草を見ていたような気がするんですが、ここのところ減って来てる気がするんですね。
この23話にしても、卯月の真意が分からなくて首の後ろを摩ってもおかしくなかったのに、していなかった。

アイドルが成長してるように、彼も経験を積んで成長をし、多少のことでは動じないようになってる証左としてわざと減らしてるんじゃないかなと考えています。

癖を使って、キャラ描写をされている一例なのかなと。
卯月も同じように、癖がキャラ描写に利用されていたように感じました。

なにかあると「頑張ります」。
二言目には「頑張ります」。
あまりにも連呼するんで、可愛くて仕方ないんですが、これこそ彼女の口癖。
で、ここから読み取れる卯月の性格は、「一生懸命」とか「真面目」とか「頑張り屋」とか。
実際、誰よりも頑張って、一生懸命で、真面目にアイドルをやってきていました。

ただ、これらは「アニメや漫画のキャラ」の性格としては、やや弱いというか。
個性が無く見られがち。
故に、個性豊かなアイドル達に没してるように見えてしまっていたんですが…。

ああ、巧いな〜。
凄いな〜。
と。

「頑張ります」って、そうか。
「自分に自信が持てないから、頑張る」という解釈も十分可能ですよね。

溜めこんじゃうというか、真面目だからこそ自分を追いつめちゃうタイプ。

「自分には何も無い」と涙を零す姿を見て、卯月のキャラがやっと掴めた気がしました。
(掴み方間違えてるかもですがw)
笑顔で「頑張ります」と言うだけの子じゃなくて、その笑顔と言葉の裏には「夢を目指してる過程」の少女らしい不安を抱えていたんだなと。


結局プロデューサーが「笑顔」の理由をしっかりと説明していたら、卯月が不安を抱えずに済んでいたんですが…。
でも、彼にとっては説明もクソも無かったのかもしれないなと。
本当に言葉通り「卯月の笑顔が特別素敵だから」そう言ったのかもですし。

卯月を必要だと自信を持って言い切った姿。
悩むそぶりを一切見せずに頭を下げる姿を見て、「説明をしなかったのはプロデューサーの失態だった訳では無い」のかもと感じたんです。

卯月がちょっとだけプロデューサーの言葉を信じられなかっただけ。(他の子にも同じように「笑顔です」言うてたので、無理ない事ですがw)
彼女が自分の笑顔に自信を持ててなかっただけ。

1つの癖で見事なまでに卯月を掘り下げられていたように想いました。

終わりに

頑張ります(人生を)