読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「エロマンガ先生(4)エロマンガ先生vsエロマンガ先生G」 感想

ライトノベル

この記事は

「エロマンガ先生」第4巻の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

初めて事前に発売情報を知り(偶然ですけれども)、初めて発売日に購入出来ました。

エロマンガ先生 (4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G (電撃文庫)

エロマンガ先生 (4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G (電撃文庫)

と言う訳で、昨日(10日)読破。
簡単に感想を書かせて頂きます。

アメリアで回った4巻

折り込みポスターイラストで思いっきりネタバレしてて笑ったw
「キン肉マン」のパロディ(構図とかポーズが全く一緒w)しつつ、隠す気ゼロとは(笑
ただ、このポスターが無くとも、エロマンガ先生Gの正体は早々に分かるような作りになっていましたね。

なので、ここでもネタバレ全開で書かせてもらいますと、この4巻の主役と言っても良いアメリア。
凄く巧い背景を持ったキャラでしたね。

紗霧のイラストレーターとしての出発点を自然に描けて、かつ、ライバルとしても今後出し続けられる。
これまでは正宗のライバルばかりでしたが、紗霧にも対等以上のライバルが出て来たことで、より「兄妹で協力して同じ夢を叶える」という部分が強調されているようでした。
紗霧のイラストレーターとしての腕をどんどん高められる存在としては、これ以上無い存在と言えそうです。

このタイミングで勝負をけし掛けてきた動機付けもバッチシ。
エルフへの深い愛情を先に見せておいて、1巻のエピソードを絡めてきてる。

「エルフが好きで、ずっと専属でやっていきたいのに、エルフがエロマンガ先生を指名したから」

途轍もない説得力でした。
いちゃもん付けて来た事に納得するしか無かったです。

ちょっとチート過ぎるかなとは思いつつも、かんざき先生自体が割と近しい事されてますしね。
作中で思いっきり引き合いにだされてましたけれどもw
コミカライズでは無いですけれど、原作イラストとアニメのキャラデザが同一人物とか、紗霧の理論で言えば最強ですよね。
実際にアメリアに近しい事されてる方がいる以上は、「有り得ない」と切り捨てられないですね。


アメリアを中心にしてたエピソード。
というより、この話を綺麗に回せるようにアメリアが逆算して作られたのかもですが。
過程はどうあれ、アメリアを中心に読んでいくだけで、話の流れがパッと見える構造になっていたのかなと。
「ここはああなって、最後はこうなるのかな」という想像が全てその通りに運んでいきましたし。
先の読み易いお話でしたね。

イラストバトルの調理法〜ラブコメ風味〜

イラストバトルとは非常に難しい題材を選んでいたな〜と思いました。
結局どう取り繕ったところで、個々人の好みに落ち着いちゃうんですよ。
技術的なレベルは確かにイラストレーターによってしっかりと差が出てしまうのでしょうけれど、今回の争点はそこじゃなかったですからね。
あくまでも「どちらがより可愛い女の子を描けるか」を競い合っていて、それって正答の無い事。
もろに好みで好き嫌いを判定しちゃう部分じゃないですか。
素人同士、あるいはプロ対素人という訳では無く、同じプロとして一線で活躍する者同士の勝負なので尚更。

だから対決の中身を詳細に描けば描くほど、対決自体が陳腐なものになっていた気がします。
こういう場合一番やって欲しくない(個人的に見たくない)のが、「審査員のコメント」の描写ですね。

「好みでは無く、理屈で評価した」とすればするほど嘘っぽくなるというか。

今回この点をバッサリとオミットされていたのは、本当に良かったです。
あくまで結果だけの提示で留まってましたしね。
ただ、「何故紗霧は勝てたのか」という理由はありました。

この理由、僕は大好きです。
技術でも個人の趣味でも無い。
「描き手がどれほどキャラに愛情を注いでいるのか」。

「愛情の籠ったご飯は美味しい」っていうのと同じですよね。
科学的に・論理的に証明出来ないけれど、精神論として納得出来てしまう様な。
そういう理由。
端的に「エロマンガ光線(フラッシュ)」という技として表現されていましたが、「審査員の好みでは無く、イラストレーターの絵に対する愛の深さ」で勝敗が決したという理由。
これでもまだ「やっぱり審査員の好みじゃないの」と懐疑的になります。
けれど、そうじゃ無いよと言うダメ押しが「エロマンガ光線」に集約されていたのかなと。

結局は「紗霧とアメリアのどちらがより正宗を好きなのか?」
これが争われていただけですからね。

アメリアは正宗を作家として(友人として)好きだけれど、異性としては見てない。
こと恋愛という観点に於いては、エルフ一筋としか読めない。
(本当に恋愛感情を抱いているのかは不明ですけれど)
対して紗霧は、「妹」でなければ本気の修行(キス)をしたいと想ってるし、誰よりも正宗を"異性として"好き。
これは正宗みたいに余程鈍感でも無い限り誰でも気づけることですし、120%間違いないはずです。

アメリアは正宗を異性として見てないと事前に提示されているから、どちらが正宗を好きなのかなんて火を見るより明らか。
イラスト対決も実際は正宗を好きなのはどちらなのかというラブコメに落とし込まれていたんですよね。

しっかりと描いてしまうととんでも無く厄介なイラスト対決という題材ですが、ラブコメらしい形に収束されていて、スッキリとした気分で読み進められました。

終わりに

ラブコメの定番イベントって何だろう?
季節的に考えれば、やっぱりクリスマスでしょうか。
4巻の終わりでは12月10日ですしね。
ここをスルーするとは思えない。

だが、敢えてスルーして、バレンタインとかとか?

どちらにせよ、紗霧が部屋から出れないという制約の中、どのような物語を読ませて下さるのかを楽しみにしたいです。