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「黒子のバスケ」が綺麗に円満完結出来たキセキと恐るべき感覚のマヒのお話 〜「週刊少年ジャンプ」 2014年40号〜

この記事は

「週刊少年ジャンプ」2014年40号の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「黒子のバスケ」最終回に寄せて

足掛け5年半。
全275話。
目次コメで藤巻先生が仰られていたような「出し切った最終回」だったなという感想を抱きました。
「ジャンプ」では久々。
中々に無い「打ち切り感」も「引き伸ばし感」も一切無い最終回で、とても清々しい読後感でした。
思えばウインターカップ開始時に既に「クライマックス感」は全開でした。
この大会の終わりと共に連載も終わるんだろうなという予感を十分に覚えるものであり、実際にそのような結末となったのですから、こう感じるのは寧ろ当然なのかもしれません。

でも何故か「もう終わっちゃったの?」という想いもあるんですよね。
"たった"5年半で完結しちゃうんだ…みたいな。
普通は5年半"も"と感じないといけないのに、5年半"しか"と感じている。

「べるぜバブ」(連載5年間)とか「めだかボックス」(連載4年間)等の時も思ってしまった事ですが、今回もまたそのような感慨を持ち、改めて感覚がマヒしてるなと(汗

「こち亀」は例外にしても、連載10年位は通過点という漫画ばかりに目が行ってる証拠なのかもですね。
漫画界全体から見たら「10年以上連載し、尚終わりが見えない漫画」なんてごくごく僅かの筈。
連載中の作品に限れば10〜20本程度なんじゃないかな。
そんなに無いかもしれない。
それなのに、あまりにもその手の漫画の印象ばかりが強すぎて、5年という立派な長期連載記録ですら短いと考えてしまう…。
恐ろしいな〜。
本当に感覚が狂ってます。

ところで、「黒子のバスケ」が今回引き伸ばしなく終われたのは、そういう「超長期連載漫画」のお陰というのも割とあるんじゃないかな。
ハッキリと言えば「ONE PIECE」、「HUNTER×HUNTER」(ここに列記するには中断期間が長すぎてやや抵抗がありますがw)「NARUTO-ナルト-」、「BLEACH-ブリーチ-」らのお陰かなと。
特にコミックス売上が図抜けている「ワンピ」と「NARUTO」。

超長期連載が出来る=圧倒的な支持率を誇る
という等式が成立しているでしょうし、彼らが現役の大看板を背負ってる限りは、他の人気作はある程度作者の自由な時期に終われるんじゃないかなと妄想してます。
だって「黒バス」って今の人気からしたら、もしも「ワンピ」らが無かったら終われてるとは到底思えないんですもの。
絶対引き伸ばし対象になってたはず。
そうならず終われたのは、超長期連載中の看板達の影響も多少はありそう。

これプラスで、後輩組に勢いがあるというのもあるかもです。
「ハイキュー!!」、「暗殺教室」、「食戟のソーマ」、「ワールドトリガー」、「火ノ丸相撲」(個人的にプッシュしたいので)、「僕のヒーローアカデミア」(個人的に以下同文)等々。
特に同じスポーツ漫画の「ハイキュー!!」人気があった上での「円満終了」なのかなって。
非常に良い時期に連載出来て、故に綺麗に円満終了出来た。
一種のキセキだったのかもしれません。

まあ、さておきまして。
大好きな漫画という訳では無かったですが、毎週楽しんで読んでいましたので無くなってしまうとちょっと寂しかったり。
寂寥感はあるものの、爽快で綺麗な最終回でした。

「NARUTO-ナルト-」 No.690:忍者の…!!

遂にラスボス倒したーーーーーーーーーーーー!!!!!!
派手に爆発して最期って訳では無かったので、ちょい地味というか静かな最期でしたが。
(封印の過程がド派手なので、「静かな」とか「地味」とかって感想は間違ってる気もしますが)
いよいよ今作も最終回が見えて来たかなという感じですね。

「火ノ丸相撲」 第14番 負けの重み

相撲って手を突いたり場外に出たら即負けてしまう分、ほんの些細なミスも油断も許されない程シビアな勝負の世界なのかなと。
チヒロは火ノ丸自身を舐めていた訳では無かったのでしょうけれど、明らかに相撲は見下してましたからね。
そういう些細な心の隙を突かれてしまったのかもですね〜。

レスリングのように相手を倒しても「まだ戦えるじゃん」って状態の方が「一発勝負」の世界では"甘い"とも言えそうです。
倒されたら終わり。
逆転の可能性・機会すら与えられないんですからね。

…そういう話で合ってたかどうかは分からないんですが、面白いです。
盛り上がりますね。

「ONE PIECE」 第758話 "構わず進め"

ウソ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ップ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!
熱い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
「人知れず戦う」ってなにそれカッコイイ!!

これぞ狙撃手ってな戦い方ですね。
もうシティーハンターとかゴルゴとかと肩並べたんじゃないかな。
しかも、あれかな。
見聞色に覚醒したのかな?
増々頼りになってるところも良いですね。

「暗殺教室」 第105話 「死神」の時間・5時間目

倉橋さんのハートを討ちぬく烏丸先生。
ぐぬぬ。
実際カッコイイから仕方なし。

ところでイリーナは寝返った訳では無くて、「生徒達の安全を最優先に考えて」寝返ったフリをしてたものとばかり思っていたのですが…。
死神に襲われるよりかは、自分が捉えた方が安全という考えで…。
違うのかな?
殺せんせー殺害を最優先させちゃったのだろうか…。
そうは思えないんで、次回に注目したいです。

「僕のヒーローアカデミア」 No.8 猛れクソナード

面白かったけれど、主人公・椎名がやや「身勝手な部分」が強すぎて万人受けしにくい印象だった「逢魔ヶ刻動物園」。
主人公・バルジが王道のバトル系主人公の系譜だったものの、ストーリーが弱かった印象の「戦星のバルジ」。

絵は好きなんだけれど、どこかしら「ちょっとずれた王道」を行く堀越先生。
今作も設定こそ王道からやや逸れてるものの、ストーリー展開も主人公も王道の成長物語。
だから個人的には前2作よりも好きかもしれません。

「お前本当にヒーロー志望者かよ」とツッコみたくなるほど血の気が多く、傍若無人な因縁の幼馴染との"緒戦"。
先ずは先制パンチを噛まして、こういう展開大好きだ〜〜〜と叫びたくなるほどの引きでした。
未だちょっと頼りない主人公・イズクの成長譚に目が離せなくなっています。

「銀魂」 第五百七訓 鋼の豆鉄砲

これ全蔵以上に「将軍の影武者」してた(恐らく全蔵の部下だった)人の方が凄いわ〜。
国の為、里の為、将軍の為に命を投げ出した訳ですし。
最初から本物の将軍は生きてたとは思ってましたが、改めて振り返るとかなり重い事実。
結局人1人死んでる訳ですしね。
(流石に人形やカラクリでしたというオチは無いでしょう)

このシリーズ入ってから勝手にクライマックスに向かっているのかなと感じてるんですが、きっとまだまだ続くのでしょう。
けれど、出来れば高杉や春雨との因縁にはケリを着けて欲しいものです。