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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」 感想

この記事は

「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

取り敢えず見てきましたので感想を。
思ってた以上に1つの作品として完結していたし、かといって、単体の映画作品(TVシリーズ抜きで考えて)として成り立っているかと言われれば首を捻りたくなるような。
よくある「本来セルビデオ用に作っていた作品を箔を付ける為に劇場で流しました」的な立ち位置の映画と捉えて頂くのが丁度良いのかもしれません。
お値段的にも通常一般1800円のところ1200円の特別料金で鑑賞出来ますし。(上映時間が1時間と短めだから料金が安く設定されているのかも)

さて、感想。

悪かった点

先に悪かった点から述べていきます。
7人のアイドルの顔見せしか出来ていなかった点。
キャラクターの掘り下げが一切なく、大雑把な特徴しか掴めない様になっていたんですよね。
1時間という時間の中では難しかったのかもしれませんし、TVシリーズと併せて考えれば問題無いのですが、1つの映画として見ると欠点と言わざるを得ないかなと。
せめて主人公の真夢くらいは、TVシリーズに投げないで描写してしまっても良かったと思うんです。

彼女は何らかの事情があって、嘗てセンターを務めていたアイドルグループを脱退。
宮城県仙台市に引っ越してきたという設定。
大好きなアイドルを嫌いだと偽っていて、終盤で「もう自分に嘘を吐きたくない、自分を幸せにしたい」と心情を吐露するのですが、彼女の心情ドラマの出発点と言える「脱退した理由」が暈されていました。
何故、どういった経緯で辞めなければならなかったのか。
どうやら同情に値する理由があったようですけれど、ここがTVシリーズでの描写に取っておかれてしまった為、不透明のままであって、なかなかに感情移入が難しかった。
シナリオに起伏が足りなく感じた最大の要因かと思われます。

まあ、でも、これは致し方ないのかもしれませんね。
企画側のミスと言っても良いかもです。

この劇場版はTVシリーズの前日譚であり、「Wake Up, Girls!」結成までを描いたエピソードでした。
続きが一部地域で今晩から始まるTVシリーズで描かれるという前代未聞の企画。
で、公式側で堂々と「劇場版を見なくても問題無い」と言い切っちゃってるんですよね(汗
確かに劇場版を見ずにTVシリーズから入っても何ら問題無い作りになってました。
「思ってた以上に1つの作品として完結していた」と冒頭に書いたように、劇場版は劇場版だけである程度纏まっていた。

けれど「劇場版を見なくても問題無い」って事はイコール「劇場版では何の説明も無い」というようなもので…。
真夢の過去も、社長が唐突に逃げた理由(本当に金だけが理由なのかもですがw)も、何もかも語られていない。
繰り返しになってでも、真夢の過去については触れておいて欲しかったかなというのが正直なところです。

若しくは、TVシリーズ放送終了後に公開ということにしていれば、このような事は無かったのかもしれません。
「劇場版見なくても問題無い様に作る」という制約が無くなる訳ですからね。
微妙の一言に尽きるラストの台詞も変わっていたかもですしw

良かった点

主題歌が先ず思いつく良かった点でしょうか。
妙に耳に残る非常に盛り上がる曲でした。

どちらかといえばシリアスだったんです。
この劇場版は。
終盤は特に暗い感じで、なんせ「デビュー前に解散の危機」にまで追い込まれましたからね。
そんな状況の中で歌われた彼女達の「デビュー曲」。
明るくテンポの良い曲調は、それまでの鬱憤を晴らすかのごとくインパクトが強かったです。
この曲の収められたCDが欲しいと純粋に思ってしまう程。
結構真剣にBDの予約しようかどうか迷ってます。(特典として主題歌を収めたCDが付くようなので)


もう1つは矛盾するようですがシナリオでしょうか。
完全にTVシリーズありきでの感想なのですが、何も分からなかったからこそ続きへの興味が強くなりました。
正直今これ書きながらもこの後の第1話が楽しみで仕方ありません。

何故という疑問ばかりだったので、これらがどうなるのかという興味。
顔見せだけだった7人の素顔。
何もかもが知りたいという欲求に駆られていますし、何よりも「ゼロからの成り上がり物語」への期待値が半端無い。

抑揚の少ない1時間でしたが、それでも彼女達の結成までの道のりを見れたのです。
スタートを見たのですからゴールが気になるのは当然。
TVシリーズを見たいと思わせてくれるシナリオだったんですよね。

終わりに

ちょっと思ったのが、全体的に「古い」な〜って事。
謎のTRF推しもそうだし、処女性云々もそう。
後者については、AKB48の「恋愛禁止」という掟にも通じるところがあるのかもしれませんが、今時アイドルに求める要素なのかなという疑問が。

この辺の描写がなんとなく"今"を否定しているように感じました。
これら「一昔前の感性・時代」を入れる事で、派手でイマドキなアイドル像を否定し、地味だけれど素朴なアイドル像を描きたいのかなと。
東京を否定し、仙台を舞台にしたのも同じような理由なのかも。
山本監督の「理想のアイドル像」を探る上で重要な要素になりそうな気がするんですが、どうなんでしょうね。
穿ち過ぎでしょうか。
この辺含めて今後のTVシリーズを楽しみたいものです。

そうそう。
何も知らなかったのですが、入場者特典を頂けました。

真夢(?)の顔アップ。
当たりかもしれません(^_^)