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「のんのんびより」 第5話 感想

この記事は

「のんのんびより」第5話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

越谷家での朝食エピソードと海でのエピソードが同日と設定されての1話でしたが、本当に面白いです。
簡単に感想を。

朝食

近所づきあいの深さって言うのかな。
そういうのが良く現れていたお話ですね。
朝食を他人と囲む風景が「いつものこと」と作中で小鞠が言っていたように、れんちょんが越谷家で朝食を取る事って割と有り触れているんでしょうね。

また、越谷家の母・雪子と一穂の関係も見て取れます。
「昔は近所の大人が子供を叱りつけるのが普通だった」なんてウチの両親がたまに零しているんですけれど、確かにそういう風景って見かけません。
これは都会だとか田舎だとか関係が無い、時代の変遷なのかもですけれど、でも、こういう点からも田舎ならではの温かさ(あくまでもイメージ)、人の繋がりの強さが見て取れます。
24歳の一穂が、最も子供っぽいような描かれ方のしたエピソードでしたね。

朝は越谷家で朝食を摂った後は、電車を乗り継いで海水浴へ。
何気に兄貴が一緒なのがポイントですね(笑

ここは小鞠の(本人にとっては不本意な)キャラ性が如何なく発揮されてました。
中学生に見えないからと水着姿を披露する事を拒否。
それなのに、私服姿ですら迷子の子供に間違えられ迷子センターに連れてかれてしまったう始末。
トドメは小5の蛍の水着姿ですねw
小学5年生との圧倒的な戦力差に小鞠は多大なショックを受けてました。

また、ここでも一穂のダメダメさが露呈。
小1のれんげにすら「私達がしっかりしないとダメかもしれない」と思われてしまう有様w
というか、れんげが一番しっかりしてた気がしますね。
蛍は取り乱すし、夏海も慌てふためいていましたし。
小鞠の迷子に一番動じてなかったかな。

まあ、最も動じてなかったのは兄ちゃんだけれども(笑
(騒動が聞こえて無かったでしょうから、当然ですが)

終電

海の帰り道。
終電が20時代って凄く早いですね。
ホームにある立ち食い蕎麦屋での出来事を中心にしたエピソードで、何もかも原作読んで知っていたのに大笑いしてしまいました。

れんちょんの純真な眼差しに悪戯した事を深く反省したのでしょうねw
しかも勘違いだったというオチ。自業自得とはいえ夏海に笑ってしまいました。

で、お話のオチはまたしても一穂がダメでしたというもの。
この1話通じて、本当に一穂の子供っぽさというのかな。
大人としての自覚…というと大袈裟かもですけれど、少なくとも保護者・先生としてのダメっぷりがこれでもかと描かれていました。
姉が終電に乗れなかったのに、全く動じないれんちょんとの対比も面白さに拍車を掛けていたかな。

スク水

Cパートはアニメオリジナル部分。
小鞠弄りが冴えてましたね(笑

個人的にポイントとして挙げたいのが小鞠が着ていたスクール水着の学年の部分です。
はっきりと「5-1」と書かれていて、彼女の5年次のものだと分かります。

これ普通に考えるとおかしいんですよね。
「今でも着れるから」と新しい水着を買って貰えてないという事は、高い確率で"6年の時もこの水着だった"という事ですよね。
いやいや。現在までの3年間このままだったという可能性も高い。
いくらクラスが1つしか無いとはいえ、学年が上がったのだから、胸の学年を書き換えても(縫い直しても)良いんじゃないかなと。
必ずしもやらないといけないことではないので、ここは別に良いんです。
問題は「何故小学5年生なのか」。

どう考えても蛍との差を視聴者に見せつけるためですよね…。
「本当に小学生かい」と言われる蛍との比較とはいえ、小5の時から殆ど成長していない小鞠の「子供っぽさ」がこれでもかと云うくらい浮き彫りになってしまっていた残酷なシーンでしたw

そうそう。
最初の朝食エピソードがあったから、納得出来る部分もありました。
原作では、終電に乗れなかった一穂がどうやって帰ったのか描写が無かったんですが、アニメでは雪子が迎えに行ったという補間がされてました。

普通に宮内夫妻が迎えに行けば良いのにとも思うのですが、まあ、何らかの事情があったんでしょうね。
わざわざ雪子が迎えに出向くというのは、「近所付き合いの薄い現代」では素直に受け入れにくい点…。
というのは流石に言い過ぎですかね。
娘(と息子)の学校の先生を迎えに行くと考えれば…滅多に無いかw
なかなか想像しにくい点では無いかと思うんですけれど、朝食パートで2人の関係を事前に提示していた事で、すんなりと消化できる事になっていた気がします。

Bパートまでのエピソード3つは、ほぼ原作準拠でした。
オリジナルなのはCパートのみ。
改めて補間やエピソードの膨らませ方が上手だなと感じた1話でもありました。

終わりに

こうやって見てみると、年齢差を感じないんですよね、この面子は。
小1のれんちょんは歳相応の言動をするんですけれど、妙に落ち着いた面もあって、変に大人っぽいとこもある。
蛍は外見は大人に見られがちですけれど、中身は歳相応かな。
夏海は中も外も中1って感じ。
一応年長の小鞠は、悲しい位に子供。

この4人だけでも、年齢差をあまり感じない。
ここに一穂を加えても違和感無いのが何ともw

雪子視点から今回のお話を見ると、一穂含めて皆「いくつになっても子供」なんでしょうね。
これも世間の親の定番の文句ですけれど。
この「子供」は、自分の実の子だけではなく、近所の子供も含めての子供で。
だから、雪子が一穂を迎えに行くのも納得なんです。
毎回毎回どこかに温かさを感じ取れる、ホッコリ出来る癒しアニメですよ。