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「のんのんびより」 第4話:れんちょんと2人の「都会っ子」のやりとりから見える地元愛

この記事は

「のんのんびより」第4話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

原作のエピソードをいくつか取り上げて、アニメ1話に構成している今作。
今回は3本のエピソードがアニメ化されました。
アバンの終業式の日のお話、ひかげ帰郷のお話、れんげとほのかのお話。
夏休みって感じのエピソードを纏めて来て、作中では夏真っ盛りでした。

現実では日に日に寒くなっていって、秋から冬へって感じですが、やっぱり夏は良いですね〜。
蝉の鳴き声聞くだけで、郷愁感に駆られます。

話が逸れましたが、原作の複数のエピソードを1つに纏めて構成されているようなアニメでは、原作では感じられなかった事に気付けるのが良いんですよね。

れんちょんと2人の都会から来た少女

れんちょんって、自分が田舎に住んでるという事を認識していなかった子でした。
2時間ごとにしか来ないバスに関する夏海の一言で、いよいよ田舎暮らしだと実感しちゃった彼女ですけれど、どこか都会に憧れているような言動が度々見受けられます。
都会に憧れているというより、自分の観測範囲に存在しないモノへの憧れと言う方が正確かもしれません。

今回も2番目の姉・ひかげが東京から帰ってくると、都会どうだったのんと早速質問。
見上げる位高いビル街に想いを馳せてました。
(ビル街なんて全くこれっぽちも良いもんじゃないですけれどねw)
都会のビル街に、新幹線に、飛行機に憧れる彼女。

大きくなったら地元から飛び出しちゃうのかしら。
田舎(地元)が好きじゃないのかしら。
そんな風な事をココだけ切り取って見てしまうと思ってしまう。

けれど、そうじゃないんだよというのが、続いてのほのかとのエピソードで分かるんですね。
同じく都会(と思われるトコ)から里帰りしているほのかと出会ったれんげですが、ほのかに「良いもの」を案内します。
確かに水車は、「良いもの」ですよね。
そうそうあるものでは無くなってしまいましたし、風情があります。
絵になる風景であって、「写真に収めるスポット」としても良い。

とっさに地元の良いトコを思いつき、自信を持って案内できるれんげからは、地元愛の深さが垣間見えました。

これは原作読んでる時には抱けなかった感想。
同じ都会から来た2人の少女に対するれんげのリアクションは正反対であり、連続で見せられた事でこのリアクションの違いが浮き彫りになっていました。
…まあ、原作コミックスでも連続した2話だったんですけれどねw
ほのかとのエピソードが第2巻収録の第17話で、17話の次がひかげが帰郷する番外編でしたから。

れんげのアップシーンが素晴らしかった

ほのかが帰ってしまった事を告げられた直後の、れんげのアップは良かったですね〜。
原作でもわざわざ4コマ使って表情の変化を描いていましたけれど、アニメでは更に時間を費やしていた感覚です。

事実を租借できずに呆然としている感じが、ボーっとした表情に現れていて。
ようやく現実を受け入れると、悲しみが込み上げてきて涙で頬を濡らす。
そんな心情の変化が、たっぷりの時間を使う事で表現されていて、見ているだけで切ない気分になりました。
あっさりと描かれるよりもれんげの悲しみが伝わってくる素晴らしい演出だったな〜。

終わりに

月曜から荒んだ心を癒してくれる大切なアニメ。
見ているだけで優しく温かく懐かしい空気感に包みこんでくれて、30分浸れる点が心地いい。
今日もたっぷり癒されました。



…3回ほど繰り返し見てたら、睡眠時間ががががw
時間を忘れてしまうのも考え物なのかもしれない(汗