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「マン・オブ・スティール」&「ウルヴァリン:SAMURAI」 2大アメコミ映画感想

この記事は

「マン・オブ・スティール」&「ウルヴァリン:SAMURAI」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

昨年「アベンジャーズ」を鑑賞してから、アメコミ映画を観ようと思えるようになり、この1週間で2本見てきました。
1本は「マン・オブ・スティール」。
DCコミックを代表するスーパーヒーロー・スーパーマンの映画。
もう1本は「ウルヴァリン:SAMURAI」。
アベンジャーズにも加入する事になるXメンの人気キャラ・ウルヴァリンを主演に迎えたシリーズの2本目。
(続編では無いらしいですが)

今年に入って「アイアンマン3」以来となるこれらの映画の感想記事です。

「マン・オブ・スティール」

圧倒的な迫力ある映像を楽しみたいならば、オススメの1作。
スーパーマンの持ち味であるスピードを遺憾なく映像化した今作は、ただただ圧巻。
爽快なまでのスピードバトルを味わえます。

バトルの舞台はアメリカの大都市中心部。
高層ビルが次から次へと破壊され、さながらパニック映画のような映像はハリウッド映画にありがちな既視感を覚えるんですけれど、とはいえ、高層ビル群の倒壊は単純に見た目の迫力を生みます。
それを背景にしてすいすい大都市を飛び回り、敵と応戦を繰り広げるので、バトルを見たという感じは腹いっぱい味わえます。
但し、決着の仕方だけは非常に呆気ないですけれど。
緊迫感こそありましたが、迫力には随分と欠けておりました。

物語はというと、スーパーマンの誕生譚が丁寧に描写されていました。
やや説明不足な部分もあり、さながらダイジェストでも見ているような感覚にも陥りましたが、全体から見れば些細な点。
何より、この誕生譚に敵の「敵としてスーパーマンの前に立ち塞がる理由」がしっかりと絡んでいるので、一貫して筋の通った脚本になっていたかなと感じました。
また、コメディ要素を徹底的に排除し終始シリアスに描いているので、今ではちょっとダサいかなと思えるお馴染みの格好(青のスーツに赤マント)も幾分ダサさが和らいでいたかな?
でも、あの格好にならないとスーパーマンじゃないですからね。
青スーツが出て来た時は「キターーーーー!!」と1人盛り上がってしまいましたがw

難点を挙げれば、鑑賞すると疲れちゃう点でしょうか。
激しいスピード感溢れるバトルも、割と長尺なので目が疲れます。
シナリオ・演出も終始シリアス1本調子で気を抜くところが無い為、やっぱり疲れちゃいます。
鑑賞後は疲労感を覚えちゃいました。
従来の明るいスーパーマンでは無いですが、彼の葛藤と分かりやすいヒーロー性が全面に感じられた映画でした。

「ウルヴァリン:SAMURAI」

スーパーマンがスタイリッシュな戦闘ならば、こちらは猛々しい野獣のような戦いでしょうか。
肉弾戦主体なので、割と地味目な映像でした。
一番映像的に凄かったのは、中盤に描かれた新幹線上のヤクザとの戦いでしたね。

こちらもまた、クライマックスよりもその途上の方が盛り上がった感じ。
個人的には真田広之さん演じるシンゲンとの殺陣が良かったです。
彼の爪を使った戦闘法を活かしきった"侍"との戦い。
SFXをふんだんに用いた映像のような派手さには欠けるけれど、肉弾戦ならではの躍動感と緊張感がありました。

ドラマ面は、ウルヴァリンの死なない体に着目した「生と死」を意識した話。
昔TV東京で放送していた「Xメン」でしっかウルヴァリンを知らないのですが、ジーン・グレイって同じXメンの仲間じゃなかったでしたっけ???
経緯とかよく分からないんですが彼女がウルヴァリンの過去の恋人で、ウルヴァリン自身の手によって殺されたという設定。
そんなジーンが頻繁に幻としてウルヴァリンの前に現れます。

彼女を殺してしまった事に対する後悔と生きる目的を失くした事が語られる前半。
永遠の命を欲する敵との戦いを経て、この後悔は少し変わっていったのかな。
ジーン自体がウルヴァリンの正義に反した行いをした事が分かり、致し方なかった死であると考えが変わった…ように見えました。
ヒロインであるマリコとの出会いと恋が、新しく生きる目的を与え、彼を蘇らせたのかもしれませんね。

ユキオが2度ウルヴァリンの生死に関する予知を口にするのですが、最初は「死なない」で2度目が「死ぬ」。
彼女の予知の正確さが、ラスボスの正体に関する伏線にもなっているのですけれど、それを考慮するとユキオのこの2度の予知はどちらも正しかったと見做す事が正しい気がします。

1度目の「死なない」というのは、文字通りウルヴァリンが日本で死ぬことが無いとするもので、これは予知通りの結末となりました。
2度目の予知は、「目的を失い、ヒーローを止めたウルヴァリン」の死を意味していたのかなと。

こう解釈すると綺麗な物語展開だったように思えてきます。
ヒーローを辞めたヒーローのヒーローとしての復活劇を描いた物語だったと思います。

総括

実の所、どちらの映画も飛び抜けて面白かったとは言えないのですが、見て損は無いと思える作品でした。
ただ、鑑賞形態はよく吟味した方が良いかもしれないです。

「マン・オブ・スティール」は2D字幕で。
「ウルヴァリン:SAMURAI」は3D吹替えでそれぞれ鑑賞しました。

正直「ウルヴァリン」は、2D字幕にしとくべきだったと思っています。
日本人キャストとその吹替声優が一緒だった今作。
真田さんは流石の上手さでした。途中までプロの声優が声を充てていると勘違いしていたほどです。
でも、ヒロイン2名の方はモデルさん(モデルの仕事が中心の女優さん)。
声の演技は「…」でした。
映像面もわざわざ3Dで見るようなものではありませんでしたし、2D字幕で良いかなと。

「マン・オブ・スティール」は、3Dでも見てみたいと思えた映画。
前述したように、目まぐるしく動く映像なので、3D酔いするかもしれませんけれど。

鑑賞形態は一考するべきだなとも思えた2本ですね。
まあ、なんだかんだ書きましたが、ヒーロー好きの僕には、眼福な1週間でありました。