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「風立ちぬ」に対する「日本禁煙学会」の要望書は無暗に拡散すべきでは無いと考える

この記事は

「日本禁煙学会」の「風立ちぬ」への要望書に関しての持論です。
説得力皆無。

「日本禁煙学会」の「風立ちぬ」への要望書に関して持論

今更ながら「日本禁煙学会」が映画「風立ちぬ」に提出した要望書を拝見しました。
なんていうか…。うん。

僕はまだ「風立ちぬ」を鑑賞していないので何とも言えないですが、まあ、批判が多いというのも納得でした。
矛先が間違ってるよね。
この要望書に限らず、アニメ・漫画・ゲームに対するマスコミの考え全般的にですけれど、何か事件が起きると直ぐに創作物の責任に持っていく。
いや、違うでしょ。と。

どんな作品にせよ、好悪関係無く多くの人に影響を与えてしまう物です。
これは避けようのない事実。
で、悪影響を与えないよう作品を規制するんでは無くて、悪影響を受けないよう人の方を教育なり指導なりすべきでしょうと思うんですよね。
此度の要望書も同じ。
喫煙がダメだと言うならば、未成年者が影響を受けないように。
受けてしまったならば「いけない事である事」を教えてあげれば良い。
作品を鑑賞した人々に向けて「喫煙は健康に甚大な被害を齎すので、影響を受けないように」という旨の提言書を出せばいいだけなのではないか。
それだけで済む話であって、「悪影響を与えない様にしろ」と作品に規制・是正を求めることは筋違いですよ。

因みに僕は非喫煙者です。
生まれて一度たりとも吸った事が無いし、今のとこ吸いたいとも思えない。
更にいえば、どちらかといえば嫌煙者の枠組みに入る方です。
但し、喫煙者全てを排除したいとか嫌っているとかは無いですけれど。
ルールさえ守っていれば、誰が何処で煙草を吸おうと自由だとさえ思ってます。
そんな訳で、件の要望書が言わんとしている事は理解出来るんです。
ですけれど、それとこれとは話は別ですよね。
求める先が正しいとは思えないんです。


とまあ、そんな事を想う訳ですけれど。
しかし、当論考では、この事を言いたい訳では無くて、こういう要望書を無暗やたらに拡散すべきでは無いじゃないかなという話。

情報の拡散はしない方が無難な気がする

「日本禁煙学会」の過去のアクションを見てみました。
この学会、2006年に発起したのでしょうかね。
取り敢えず2006年からの7年間の内、アニメ・漫画に対しての要望書は合計4件みたいです。

最初の2回は、矢沢あい先生の「NANA」。
3度目は映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」。
んで、4度目が今回の宮崎駿監督最新作の「風立ちぬ」ですね。

こうして見てみると、どれもこれも話題作・人気作。
これは、恣意的に選択されていると思ったんです。
「日本禁煙学会」が噛みつきそうな作品が、過去8年間にたった3作品しか無かったとは思えないからです。

ざっと3作品について纏めますと、先ず「NANA」は言わずと知れた大ヒット少女漫画。
実写映画化、アニメ化もされ、原作コミックスは「ONE PIECE」を上回り年間1位を獲得したほど。
少女漫画の歴史を振り返っても、トップクラスの売上と人気を誇っている作品では無いでしょうか。

「スカイ・クロラ」は、これは学会の要望書を実際に読んでみると明らかです。
wikipediaから受賞歴を抜粋します。

〇2008年9月、第65回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品。フューチャー・フィルム・フェスティバル・デジタル・アワード受賞。
〇2008年10月、第41回シッチェス・カタロニア国際映画祭ファンタスティック長編映画コンペティション部門出品。最優秀映画音楽賞・批評家連盟賞・ヤング審査員賞受賞。
〇2009年2月、第63回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞、東京国際アニメフェア2009・東京アニメアワードキャラクターデザイン賞(西尾鉄也)受賞。

2つの国際映画祭に出品。国内外含め計6つもの賞を獲得しています。
これだけで、話題作と呼ぶには十分な証左になるんじゃないでしょうか。

「風立ちぬ」は公開中ですし、説明不要ですね。

このように、3作品とも世間的関心を集めやすい・集めている作品です。
この事が恣意的に選んでいると思った最大の理由。
もっと端的に言えば、情報の拡散を狙っているのではないかという事ですね。

誤解を恐れずに書くならば、例えば、ジブリの最新作と深夜アニメ発のアニメ映画。
どちらの方がより多くの人に影響を与えるかといえば、間違いなく前者です。
僕等のような、アニメ好きからすればどちらも同じですけれど、世間一般から見ればやはりジブリですよね。
実際に観客動員数で比しても、ジブリ作品に匹敵する深夜アニメ映画はありません。
観客が多い方が、影響を受ける人も当然多いですよね。

で、どちらの作品に要望書を提出すれば良いかと考えれば、やはり人が多く見る方です。
人気作・話題作になれば、マスコミに取り上げられる確率も跳ね上がるでしょうし、そうなれば今回のようにtwitterなどSNSを使って一般人も拡散してくれます。

僕はこれこそが最大の狙いなんではないかと思うんですね。
要望書の類は1人でも多くの目に触れさせたいものです。
当然に人気作であればあるほど、多くの反発も予想されるので、多分これも計算の内。
批判度外視で、1人でも多くの共感者を求めているんではないかなと。


今回の要望書に(僕含め)批判的な人からすれば、賛同者なんて居る訳無いと思いがちになりますが、そんな訳は無くて。
数を推し量ることは出来ないですけれど、それなりの人数が賛同しているんじゃないかな。
その中の何人かは「日本禁煙学会」の活動方針・目的にも賛同し、入会するかもしれない。
実際サイトから入会出来る感じですしね。

言い方は悪いですけれど、賛同者を募る為の出汁に人気作を使ってるんじゃなかろうかと疑ってしまう。
勿論要望書の内容自体、本気の提言の筈ですけれど。


そんな訳で、情報を拡散する行為は、彼らの賛同者を増やしかねない行為に繋がるんではないかなと思った訳です。

まとめ

随分と穿った考えですけれど。
ちなみに、意見への批判者への行動として、僕は単なる拡散が最もしてはならない事なんではないかなと思います。

twitterで言えば公式RTよりも非公式RTの方がイクナイ。
公式RTだと、自分の意見が書けず一見すると賛同しているのか反対しているのか判然としません。
前後のツイートを見れば、分かる事も多いですけれどね。
それに対して、非公式RTならば自分の意見を書き込める。
非常に短い文字数の中で自分の意見を纏めるのは、かな〜り難しい事なので、あまり意味は無いかもですけれど。
何故反対なのかを書かないと、悪戯に賛同者を増やす事に一役買っちゃいそうなので。

情報を拡散する際は、自分の反対意見を添える方が良いんじゃないかな。
拡散しないのが一番な気もしますけれど。

以上で、無駄に拡散に協力しちゃってる「言ってる事とやってる事が違う」矛盾満載記事も終わりです。