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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

再攻略になってない「神のみぞ知るセカイ 女神篇」 面白いからこそ残念に感じる点

この記事は

「神のみぞ知るセカイ 女神篇」に関する記事です。
我儘ここに極まる。

面白いからこそ残念に感じる点がある

「神のみ」の第3期が始まりました。
2期までと比べ、縦軸となるストーリー面が強化され、また、少年漫画らしいノリも強く出てきている為、とても面白いです。
これまでの「ヒロイン攻略」では、一定のパターン通りに事が進められ、キスして駆け魂を捕獲という流れがあって、ある程度の展開が先読みできるようになっていた。
けれど、今回は全然違うようで。
先ず、攻略対象とでもいうべきヒロインを探し出すという所から始めています。
ちょっとした謎解き要素も入っていて、全く先が読めません。
歴代のヒロインを"使い捨てる"事無く活用してきている点も、個人的に好感度郄し!!ですね。

今までになく分かりやすい敵も設定して対決感も煽ってますし、要所要所に盛り上がる少年漫画的メソッドを多用しています。
歴代のヒロイン達を登場させ、話のメインと持ってきてる等、まさに集大成的なエピソードとなっていて、だからこそ余計に残念なんです。

一部話についていけなくて(涙

再攻略

このエピソードの肝は、「再攻略」なのではないかと思っております。
ゲームの中の恋愛にしか興味が無い桂馬が、エルシィに協力して駆け魂狩りを続けられている理由の一端としては、「ヒロイン達が攻略中の記憶を無くす」からというのがあったんではないかと思うんです。
ようは、騙している訳ですからね。
嘘の恋愛劇を演出して、心の隙間を埋めて駆け魂を追い出す。
ヒロイン達の為とはいえ、彼女達を一時とはいえ騙している訳で、記憶の抹消で「無かった事」に出来ていたから、次から次へと攻略出来ていたんではないかなと。
そうそう。
この「攻略」という言葉も、こういう心境だったんだとしたら納得出来る。
あくまで「ゲーム」と割り切って、現実の女の子達を「攻略」していく。
普通だったら記憶が消える事なんて無いから、「攻略」後もある程度の関係は続くんですけれど、「記憶が消えてリセット」されるから次の攻略に臨める。

「ゲーム」と見做さないと心情的にやっていけないというのもあるのかもしれませんね。
桂馬って、あれで普通に優しい部分があると思うんですよ。
現実の女なんてと言いつつ、彼女達を傷つけたくないという気持ちがあるんかなと。
攻略中の恋愛劇をあくまでも「ゲーム」であると見做す事で、自分は彼女達を傷つけてないと騙し騙しやっているんではないかな〜。

「記憶消去」は、安心して次に臨む為の原動力になっていた気がします。
攻略中に覚えた自責にも似た思いを少しは軽くしてくれるという意味で。
反面、自分との思い出が「無かった事」になってしまい、どこか寂しいという気持ちもあったんでしょうけれど。
この辺りの事は原作を読んでいないので、完全なる推測・妄想になってしまうので全く見当違いの可能性は大ですね。

だけれど、桂馬の心中が穏やかでは無い事は間違いないと思うんです。
桂馬にとって、「攻略中の記憶があるかもしれない」ヒロインズへの再攻略は、色々と複雑なんじゃないかな。
この辺の桂馬の心境も今回の見所となってきそうで、だからこそ余計に「再攻略」というワードは重要だと感じます。

でもでも、僕にとっては、全然「再攻略」ではない。
そもそも「攻略」もまだなんです。

はじめましてだと感情移入度が違う

今回のメインになりそうなヒロインズのうち、歩美、かのん、栞、ちひろの4名は文字通り「再攻略」ヒロインです。
でも、天理、月夜、結は、「はじめまして」なんですよね…。

2期までのヒロインは兎も角、コミックス付属のOADで映像化された天理はもとより、初めてアニメに出てきた月夜、結なんて言わずもがなで。
TVアニメシリーズでしか「神のみ」を知らない僕には優しくない作りでした。

やっぱり「再攻略」がキーである以上は、最初の攻略の過程を知っておきたいのです。
原作読めばいいじゃんで片付く話ですけれど、アニメから入ってアニメで見続けている自分にとっては、アニメでその過程を知りたいと思ってしまう。
この「女神篇」のアニメ化前に、OVAでも良かったので「女神篇」で重要な役どころを担うヒロインだけでも、該当エピソードを映像化して欲しかったですね。

全然思い入れが違いますもの。
「知っている」ヒロインと「知らない」ヒロインでは。

ifの話をしても、何の意味も無いですが、例えば、最初に襲われたのが僕の知らないヒロインだったら…。
僕はハラハラしながら、続きを早く見たいと今と同じ程度に思えていたかどうか。
「知っている」かのんが襲われてしまったから、1話からのめり込めたというのもあるんです。
桂馬とかのんの出会いから「恋愛」を知っているからこそ、彼女の告白シーンが素晴らしいものとして映った。

物語を深く楽しむには、やっぱり各ヒロインのバックボーンだったリ物語は深く知っていればいるほど良いでしょうし、それがカットされてしまったというのは非常に勿体ない。
ここが唯一残念に思えた点です。

でも、これ、面白いと感じるからこそなんですよね。
どうでも良かったら、「ふーん」と深く考えずに流し見出来る。
ホント、もう少し後に映像化して欲しかったシリーズです。

1話で桂馬が攻略してきたヒロインであると映像付きで描写して下さったんですから、あのまま本編として制作してくれないでしょうかね。
これからでも遅くないので。

OADとTVアニメ

コミックスに付属する形で新作アニメーションが収録されているOADが流行り始めて、結構時間が経ちます。
中には今作のようにTVシリーズの好評を受ける形で、TVシリーズの続きをOADでアニメ化というケースも珍しくなくなってきました。

原作からのファンにとっては嬉しい仕様です。
僕も「KISS×SIS」とか「生徒会役員共」を未だに愉しんでます。
けれど、これは原作を読んでいないアニメだけのファンには辛いんだと改めて感じました。

今回の「女神篇」のヒロインの中でも、特別重要な位置に居そうに見えるのが天理です。
上にも書きましたが、OADで初登場した彼女。
天理のエピソードを見れて無いのは、「女神篇」を楽しむ上で結構痛いんではないかなと。

TVアニメ後にOAD。
またその後に、OADの続きとして、TVシリーズが始まってしまうと、結構辛いものですね。
アニメだけで追っている人間にとっては。
特に今作のように縦軸となるストーリーが有る作品ですと。

そういえば「To LOVEる」もこの形式でしたので(1期⇒OAD⇒2期)、OADで初登場したモモ、ナナが当たり前のように2期1話から出演していて「これ大丈夫かいな」と思った事を思い出しましたw

ただ、特典として作られたOADを簡単に地上波で流す訳にはいかないから、コミックスの限定版を入手するか、限定版を購入した友人・知人に見せてもらうか。
はたまたセル販売するのを待つかするしか無いんでしょうけれど。

ちょうど「天理編」はBD-BOXに併せて単品販売されるようなので、今度見てみようかな…。

終わりに

なんとも我儘な事を言いましたが…。
でも、アニメで入って、原作には手を出さないで楽しんでいる人って少なからず居ると思うんですよね。
TVって色々な人が見れるもので、なるべく間口は広く広くして欲しいとも思ってますし。
原作からのファンだけでは無く、アニメだけで作品を楽しんでいる僕のような人間に向けても優しい作りにして欲しかったかなと、ちょっぴり思う訳です。
まあ、それでも分からないなりに楽しんでいるので、問題無いっちゃ無いんですけれどね。