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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」 第13話:麻奈実は作者の代弁者

この記事は

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」第13話の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

遂にTV放送は終わってしまいました。
寂しい事です。
あとは、1カ月弱後のネットでの一挙放送ですか。
長いですね。

さて今回は、シリーズのラスボスとして浮上してきた麻奈実について書いてみます。
尚、出来るだけネタバレを回避するつもりですが、遠回しに触れてしまう恐れがある事を記しておきます。
御了承下さい。

麻奈実は作者の代弁者

先ず、僕がこの作品に思うテーマとして「兄妹で恋愛は有り得ない」という大前提があると思っております。
「兄妹親子だろうと、恋愛は恋愛。問題無い」等々。
恋愛観に関して人それぞれ色々な考えはあると思いますけれど、伏見先生の基本的な考えはコレであり、それを元にこの作品が構成されていると考えます。

こういった想いを作中で語る「作者の代弁者」が麻奈実なんですよ。
だから、この辺の問題になると彼女はシビアになります。
はっきり・ズバリとした物言いになるのは、作品の根底の考えをきっちりと示すためなのではないでしょうか。
ここでオブラートに包んだり、遠回しな表現に終始してしまうと、この考えがおぼろげになってしまうと思うんです。

さて。
彼女はまた、京介を誰よりも知っています。
変な話京介以上に京介の事を知り尽くしているんじゃないかな。言い過ぎ?
何にせよ、誰よりも近くで見て来て、そして心配し、見守ってきた。
自分の好きなように京介を変えたとも見れちゃうし、そういう所も事実あったとしても…。
京介の為を想って、京介の性格を変えたのだと思ってます。

この辺の、何故京介の性格が変わったのかは、今回描かれなかった部分。
大切な部分ですし、きっと次回でやってくれるんじゃないかなと思っているんですが…。
残り原作1巻半としても、3話しか残っていないのでどうなる事やら…ですね。

終わりに

まあ、全体的に時間が足りなかったと思います。
やっぱり2クールは必要だったかなと。

原作から大切な骨子を抜き出して、上手い事再構築されていたとは思うのですが、あまりにも「贅肉」が無さすぎたかな。
ある程度の贅肉は必要だったと思うし、特に麻奈実については、描写が薄かった気がします。

ただ残り3話「も」残っています。
ここから麻奈実がどういう子なのかしっかりと描写して欲しいかな〜。
こういう事は、原作読んだからこそはっきりと覚える感情だとは思いますが。

そうそう。
今回、雨の中で京介を探す桐乃のシーンが良かったです。
1期の頃から何故か頻繁にOPに使われていた「雨に打たれる桐乃」のカット。
何でこうも使い続けられているのか分からなかったんです。
いや。今でもよく分かってません。

今回の小さい桐乃のシーンを見ると、先のOPのシーンと重なるんですよね。
「桐乃が京介を嫌いになった第一段階」の切欠となった日の事を中学生・桐乃が思い返していた…と解釈する事も出来そう。

あとたった3話。
「最後の俺妹」を存分に楽しみたいです。