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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

"ウルトラマンイチカ"だった「あの夏で待ってる」

この記事は

「あの夏で待ってる」のネタ記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

「あの夏で待ってる」。
暇だった休みを利用してやっっっっっっっっとBD全巻視聴出来ました。
やっぱり面白い〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
という事で、「なつまち」の記事。

「ウルトラマン」

といいつつ、特撮の話に振りますw
日本の特撮というと、僕の中では2人の偉人が思い浮かびます。
一人は石ノ森(石森)章太郎先生。
「仮面ライダー」シリーズや「戦隊シリーズ」の第1作である「秘密戦隊ゴレンジャー」等々。
50作以上の特撮番組の原作を担当してきました。
正直凄すぎて、言葉もありません。

ただし。
これって、石ノ森先生発案という意味での「原作」ではありません。
あくまでも先にTV番組の企画があり、ブレーンとして主にデザイン面で各作品に携わったものであり、「特撮界の偉人」としては異を唱える方もいると想像できます。
萬画家としての「天才・石ノ森」に疑問を持つ人は居ないでしょうけれどね。

では、もう一人の方はというと。
こちらは、誰もが認めて下さるんじゃないでしょうか。
円谷プロの創始者である「特撮の神様」の異名を持つ円谷英二氏ですね。
「ゴジラ」シリーズ、「ウルトラマン」シリーズ等、昭和の特撮界を文字通り支えた方と言えると思います。

という事で。
強引に「ウルトラマン」のお話に入っていきますw
第1話の冒頭だけを簡潔に書きますと…(というか、毎度おなじみwikipediaから抜粋という手抜きw)

物語は、科学特捜隊のハヤタ隊員が小型ビートルに搭乗して青い球体と赤い球体を追跡するところから始まった。

竜ヶ森湖上空で小型ビートルは赤い球体と衝突して墜落し、ハヤタも命を落としてしまった。
赤い球体の正体は、M78星雲の宇宙人だった。
彼は、宇宙の墓場へ護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラー(青い球体の正体)を追跡し、地球までやってきたのである。
そして、自分の不注意によってハヤタを死なせてしまったことに責任を感じた宇宙人は、ハヤタに自分の命を分け与えて一心同体となり、地球の平和を守るために戦うことを決意。

宇宙人に命を救われたハヤタは、彼をウルトラマンと名付けた。
以後、ハヤタは科学特捜隊が危機に直面すると、ベーターカプセルを点火させてウルトラマンに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。

地球に来た際に偶然ハヤタの命を奪ってしまった責任(ハヤタが実際に死んでしまったのかは劇中の描写では不明)と怪獣の侵攻から地球を守る為という名目で、ウルトラマンの滞在が始まりました。
というのだけ覚えておいてほしいです。

「ウルトラマン」をモチーフとした作品たち

さて、唐突ですが「ウルトラマン」をモチーフにした作品を振り返ってみます。
と言っても僕が知っているのは2つだけ。

1つは「キン肉マン」。
昔「トリビアの泉」でも取り上げられていた気がしますが、キン肉マンはウルトラ兄弟の末っ子という設定でしたw
連載前のプロトタイプでは、そういうギャグ漫画だったんですよね。
しかも、ウルトラの父の愛人の子という設定だったから、ウルトラマンらに陰湿ないじめにあったりwww
「キン肉マン 特盛」に収録されてますが、よくもまあ円谷プロから許可が下りたものだなと思います。
非常に寛大だと思うです。円谷プロは(笑

こんな経緯があったものだから、シルエットだけ見るとウルトラマンそっくりなキン肉マン。
頭の触覚?は、この設定の名残だと思われます。

2つ目は「とっても!ラッキーマン」。
こっちは、「ウルトラマン」をモチーフというより、「「キン肉マン」をモチーフとした」と解釈する方がしっくりくるかも。
ヒーローの一般公募なんて、元は超人募集でしょうしね。

兎も角。それでも「ウルトラマン」を下敷きにしたような設定はあります。
ウルトラセブンのデザインや技をパロディとしている部分もさることながら、その出会いですね。
主人公・追手内洋一は、ラッキーマンに追われ地球に逃げ込んできた凶悪宇宙人の宇宙船の下敷きになり死んでしまいます。
そこで、洋一の命を救う事と凶悪宇宙人を倒す為に、ラッキーマンと同化。
洋一はラッキーマンとなって、ラッキーだけで凶悪宇宙人との戦いを始める…というストーリーになってます。

これはまんま「ウルトラマン」の物語の骨子と同じです。
洋一(ハヤタ)に新たな命を与えて、分離するというラストも同じ。
(厳密には「ラッキーマン」のラストは、こうではありませんが。)

やはり何らかの影響を受けていたと考えるのが筋だと考えます。

ウルトラマンイチカ

ここでようやくようやく「なつまち」の話に入ることになります。
いつもながら、本当に毎度毎度回りくどくてゴメンナサイ。

改めて全話を通して見直してみて、ふと思ったのです。
「ウルトラマン」だな〜と。

リアルタイムで視聴していた時は、実は全く違う事を考えていました。
有り触れたボーイミーツガールものという想いと、終盤なんかは少しだけ「うる星やつら」を想起してました。
僕自身「おねがいティーチャー」シリーズを未視聴だったからというのもあります。
当時感想巡りをしていて「おねティシリーズ3作目」というのを見て「え?そうなの???」という実に素っ頓狂な思いを抱いたものです。
実際には「続編」というより、ファンサービス的な意味合いでしか「おねティ」シリーズとの繋がりは無かったかもですが…。
これらのアニメを見ていた方からすると今作は「おねティ」を頭の片隅に置きつつ視聴していたのかもしれません。

こういった最初の思いって、今はもうありませんでした。
その状態で、改めて視聴して…。

理由は分かって頂けると思います。
冒頭のイチカと海人の出会いが、まんま「ウルトラマン」なんですよね。

宇宙から飛来してきたイチカ。
偶然着地点に居合わせた海人が事故に遭う。
海人に重傷を負わせてしまったイチカは、傷を癒す。
看病を兼ねて、同居を試みる。

「同化」を「同居」に変えているだけで、基本的なストーリーラインは同じ。
地球滞在の理由も同じく2つあって。
1つ目の理由は書きました。2つ目も「ウルトラマン」でいうところの「怪獣退治」が「頭の中のイメージの場所探し」になっているだけ。
基本的な構成はそっくりそのまま「ウルトラマン」。

こうすると、終盤の急展開も納得?
10話までで全員の思いに一つの区切りを見せると、11・12話でイチカを連れ戻そうと(救出しようと)宇宙から救助ポッドの大群が押し寄せて来て、アクション満載の逃走劇が描かれました。
甘ずっぱい青春群像劇が一転、ハチャメチャな車が出てきたり、MIBが出て来て町中でドンパチ始めたりと。
ガラッと雰囲気が変わった為、戸惑いを覚えた方もチラホラ。
身近にもこの展開に着いていけず、評価を変えられた方もいらっしゃいました。

通しで1話から見返すと、急展開とは思えないのですが、リアルタイムで視聴しているとあまりの変わりっぷりに戸惑ってしまうのも無理からぬことだったのかもしれません。

ただまあ、イチカが宇宙へと帰ってしまう事は既定路線でした。
タイトルからも、1話の内容からも、それははっきりと示されていた。
また、9話での救出ポッドの登場等予め伏線も張られていたし、SF要素が色濃い作品であることも織り込み済み。
ご丁寧にMIBの存在まで2話という初期段階から提示されていた。本当に出て来るとは思ってなかったけれどもw
そうそう。このMIBって、「皆 異星人に ぶっちゃけ会いたい」の略だそうですねwww
作中で思いっきり「メン・イン・ブラック」言うてたのに、そこはパロるんですねw

やはり通して見返してみると、作品の空気こそ様変わりした事は事実としても、話的には筋が通っていて。
で、「ウルトラマンイチカ」という考えを持ってくると、より納得出来るんじゃないでしょうか。

「ウルトラマン」最終回。
宇宙恐竜ゼットンの前に敢え無く敗北してしまうウルトラマン。
そこへM78星雲からゾフィー隊長が現れ、ハヤタに新しい魂を与え、ウルトラマンを光の国へと連れて帰っていく。
ゼットンは科特隊が斃し、ウルトラマンは敗れたまま終わるという、子供向け特撮番組とは思えない斬新な終わり方をしました。

「なつまち」はどうか。
各キャラの立ち位置こそ異なりますが、ゼットンを救出ポッド、科特隊を海人やMIBの面々。ゾフィーを貴月エミカ(イチカの実姉)とすると、この大逃走劇も、イチカが連れ去られてしまうのも納得出来ますか?
出来ないですね、スミマセンw

まとめ

別に「ウルトラマン」のストーリーやらを真似ているとか難癖つけたいわけではありません。
ただ単に感じたことを書いただけですので、勘違いしないで下さいませ。
メインライターである黒田さんも「ウルトラマンマックス」に参加された事もあるようですし、黒田さん自身「エース」とか「タロウ」は世代的にも見られていたかもですし…。
はい。ギャグとしてこの記事を受け止めて下さいw

それにしても、あれですね。
僕は柑菜が好きだったわけですよ。
顔も性格も声も、全てドストライクな子だったから。
彼女の恋が報われないかと思いつつ、視聴していた訳で。

振られてしまう事が分かった上で、こうして一から見返すと、ちょっち辛いものがありました。
でも、彼女なりに失恋を割り切って、前を向いてくれたのだけが救いです。


さてさて。
その後、イチカはどうなったのか。
最終回最終カットを見て、素直に予測すると、あの後地球に戻って来られたのでしょうね。
再び海人達と再会し、途中で止まっていた自主製作映画「あの夏で待ってる」を最後まで撮了させ、定番と言われるまで後々にまで残して行ったのでしょう。
更にその後どうなったのかは、まあ、幸せに暮らしているんじゃないかな。

まさに「帰ってきたウルトラマンイチカ」ですね(笑
(マンと帰マン(ジャック)は別人ですが)