アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

日本版「アベンジャーズ」を見たい!!〜クロスオーバー作品に纏わる事〜

この記事は

「アベンジャーズ」見て、日本でのクロスオーバー作品に関して思いを馳せた記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

映画「アベンジャーズ」を見てきました。
実は全く期待しておらず、しかもほぼ知識ゼロで臨んだのですが…全く問題無かった。
超楽しかった〜。
細かい事を考えずに、迫力ある映像を堪能するという意味では、最高のアクションムービーだったと思います。

ストーリーも細かい部分を追及してしまうと疑問に思う部分もあったりします。
ですが、それ以上に「異なる作品の主人公(ヒーロー)を1つの作品上に違和感無く共存させる」手腕には脱帽。
"原作"があるにしても、わずか2時間ちょっとの時間で、各ヒーローを立たせて、見せ場を与え、全体の統一感を演出しているのですから、凄いの一言ですね。

こんな素晴らしい作品を見せつけられると、どうしても「日本版」を望んでしまいます。
様々な作品のヒーロー達が1つの作品で共演する。
日本で、このような企画は出来ないものでしょうか。

特撮界

他作品間のボーダーを失くして、様々なヒーローがクロスする作品。
というと、この春公開された特撮映画「スーパーヒーロー大戦」が真っ先に思い当ります。

これは「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」という2つのシリーズのヒーロー達が一堂に会するという作品で、中身についての言及は僕自身鑑賞していませんので避けますが…。
これも立派なクロスオーバー作品ですね。

東映という枠の中でのヒーロークロスオーバー。
考えて見ると、各シリーズの中でもクロスオーバーをしている訳ですよね。
世界観を共用していると明言されている作品は非常に少ない。
最も有名なのは、RXまでの11人ライダー・8作品が同一世界観での物語という設定だという事実。
(これも、RXを含めるかどうかは見解の分かれるところですが。)
他は、基本的には別の世界観を舞台としており、そう考えると、全てのクロスオーバー作品の中でも最多のクロス数と捉える事も出来そうです。

ただ、あまりにも多過ぎると殆どのヒーローがモブ化してしまい、物語はどうしても大雑把なものにならざるを得無さそうなので、決して参加作品数を多くすることが良い事とは言えなさそうではあります。

この手の合作ものは、恐らく今後も東映が作っていくんじゃないかなと思います。
興行成績的にも上々だったようですしね。
だから、特撮ではヒーロークロスオーバー作品は、暫くは安泰かなとも感じます。

漫画界

漫画界に目を転じると、ヒーロークロスライン(HXL)に思い当りました。
講談社「月刊マガジンZ」編集部とYahoo!コミックによるコラボレーション企画ですね。
「仮面ライダーSPIRITS」等の村枝先生や「スプリガン」のたかしげ宙先生等が中心となって多数の漫画家さん、作家さん、声優さん(関智一さん)らが参加した企画でした。

イメージ的には、まさしく「日本版アベンジャーズ」。
あちらがマーヴル作品のヒーロー達を一堂に会したものであるならば、こちらは講談社が想像したヒーロー達の共演。
設定で大きく異なる部分は、「HXL」は初めから同一の世界観を舞台にしているという事でしょうか。
時間軸がそれぞれ異なっているだけで、同一の世界を舞台にして描かれており、最初からクロスオーバーを前提としていました。
ですが、一部作品内で共演が実現したのみであり、母体である「マガジンZ」の休刊を機に事実上の頓挫と相成ってしまいました。
残念ながら成功とは呼べないうちに終わりかけとなっています。

一部ヒーローのスーツを作ってショーを開催したり、ラジオ、小説など幅広い分野に展開していただけに軌道に乗っていたら面白い事になっていたと思うのですが…。
個人的には村枝先生に掛かる負担が半端無く、「ライスピ」への皺寄せが途轍もなかったので、好ましくは思っていなかった企画ですが…。
きちっとした編集チームを立てて作家への負担を減らせていたらという条件を付ければ、残念であったと感じます。
まだ完全に終わった訳ではありませんので、どうなるかは分かりませんけれども。

ただ、漫画界では困難な企画であることは変わりないと考えます。
アメコミと日本の漫画の違いに起因するのですが…。
向こうは作家個人が作品を作るというよりも、会社全体で作っているというイメージがあります。
また、一つのシリーズの歴史も長くなり、作者も代替わりが当然みたいな…。

あ。これは僕の勝手なイメージです。
事実とは異なるかと思うのですが、アメコミってそういうイメージがあるのですよ。

だから、絵描きが変わっても問題無いのがアメコミで、大問題になるのが日本の漫画。
同一作家のクロスオーバーならば、日本でも例は多いです。
「名探偵コナン」と「まじっく快斗(怪盗キッド)」とか、藤子作品とか。永井先生の作品もそうかな。
それこそ多くあるのでしょうが、別作家の作品同士のクロスオーバーというと、とんと少なくなってしまう。

「DB」と「ワンピ」の「クロスエポック」。
「こち亀」30周年記念の時の全WJ連載作への両さんゲスト出演。
「月刊アフタヌーン」の「大合作」。
僕が知る範囲では、この位でしょうか。少し趣が違うか、短編に限られるか…。
連載作品で、きちっとしたストーリー漫画と呼べるものって、数えるくらいしか無いんじゃないでしょうか。

作家が変われば絵柄が変わる。それを良しとしないであろう日本には難しい。
昔「鉄腕アトム」のアニメを石ノ森先生・藤子不二雄先生らが作って、あまりの絵柄の統一感の無さから手塚先生が激怒したという逸話を思い出します。
(実際に怒られたかどうかは不明。虫プロダクションでは、「無言になってしまった」となっています。)
とはいえ、これは違う問題ですが、でも、こうなると思うのです。
「本人」では無い人が描いたキャラクターを受け入れられる人は少ないんじゃないでしょうか。

となると、本人達が共演すればいいのですが、これも難しい。
参加作家達が連載作を抱えていなければ可能かもですが、読切は兎も角連載となると現実的では無い。

やはり日本の漫画でのクロスオーバーって難しそうです。

ゲーム界

そうなると注目が集まるのがゲーム界。
作家による絵柄の違いという問題も解決!!
また、アニメに纏わる諸問題(制作会社や放送局等の違い)も無く、だからなのか、昔っからクロスオーバー作品は非常に多い。

例えば、ジャンプヒーローが一堂に会した「ファミコンジャンプ」シリーズ。
スーパーロボット達が集合した「スーパーロボット大戦」シリーズ。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「サンデー・マガジン創刊50周年記念シリーズ」、「ヒーローズファンタジア」等々。
本当に枚挙に暇がない。

日本ではこの業界が最もクロスオーバー作品が盛況なのかもしれません。
ただ、これを映像作品で見たいのです。

アニメ界

という事で、最後の頼みの綱はやはりアニメ業界になるのでしょうか。
アニメならばゲーム同様絵柄の問題もありません。
けれども、制作会社や放送局など別の問題も発生しそうなのですが、そこは横に置かせて頂いて…。

同一作家同士でも、別作家同士でも構わない。
何かクロスオーバー作品は無いものでしょうか。
これを映画として、大々的に公開してくれると個人的には嬉しいものですが…。

例えば、ゲーム作品をアニメにしても面白いと思うのです。
「スーパーロボット大戦」が何度かアニメになってますが、これに版権作品を登場させたのが理想でしょうか。
そうしないと(少なくとも2作品以上のキャラを共演させないと)クロスオーバーとは言えないですし。
東映アニメーションとスタジオぴえろが組んで「劇場版 ファミコンジャンプ」とか最高だと思うのですよ。
出版社、制作局、放送局。全ての問題を解決できますし、画の心配も多分無い。

シナリオを練り込んで、予算を掛けて、大々的に公開する。
「DB」や「NARUTO」等海外でも人気の作品を入れ込めば海外にも売り込める。
「日本版アベンジャーズ」が成り立つと思うのですが…。
スゲェ見てみたい。

「TIGER & BUNNY」の逆アプローチに期待

さて。
かなり趣旨と変わりますが、僕は「TIGER & BUNNY」に期待しちゃいます。
キャラ原案の桂先生がアメコミファン(バットマンマニア)なので、若しかしたらマーヴェラスやDCコミックのヒーロークロスオーバー作品を参考にされていたのかもしれません。
登場してくるヒーローにデザイン的な統一感は無く、非常に個性的です。
それこそ、見た目だけならば「アベンジャーズ」に近い。
別作品のヒーロー達が集結しているクロスオーバー作品であると、何も知らない人に言えば、恐らく信じてもらえるんではないでしょうか。
それ程バラバラの見た目ですし、これを有効利用して欲しい。

正式な意味としてのクロスオーバーとは真逆のアプローチになりますが、「TIGER & BUNNY」を軸にして様々な派生作品を作れないものでしょうか。
スカイハイを主人公にした作品。
ブルーローズを主人公にした作品。
折紙サイクロンが見切れるだけの作品。

全ヒーローを主人公とした作品をそれぞれ作って、「TIGER & BUNNY」本体を「アベンジャーズ」と同様の位置づけに持って行く。
こういうのも面白いと思うのです。

まとめ

こんな妄想をしちゃうくらいには「アベンジャーズ」、良かったです。
って、これだとどれだけ良かったのかは伝わりづらい…ですねw

正直敵のロキの正装が滅茶苦茶ダサいのですが、そんなの気にならなくなるほど熱い物語です。

「あれ日本人が着たら、目も当てられないんだろうな〜」とかロキの正装に関して注目する事を忘れるくらい迫力あるバトルシーンに圧巻されます。

続編あるんだろうなと思って調べてみると案の定既に制作が決まっているらしく、次も見に行こうかと思っています。
何の知識もいらない映画です。
細かい事には拘らずに大迫力の映像を堪能したい人には、絶対オススメの作品ですよ。

余談ですが、wikipediaの「アベンジャーズ」ヒデェw
あらすじが「粗筋」になってないし。
ほぼ全ての事が書かれているので、これから映画を見る人は見ない方が良いです。