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アニメ、漫画の感想・考察

原作とアニメで「ごらく部部室」の位置が変更された理由について考える〜「ゆるゆり」考察

この記事は

「ゆるゆり」考察記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

原作を9巻まで読んできて、今更漸く…ホントに今頃気付いたのですけれども、原作とアニメではごらく部の部室…前茶道部の和室の位置が全然違うんですね。

原作では、描写を見る限り校舎の中の一部屋として存在。
アニメでは、校舎の外。完全に独立したちょっとした日本家屋みたいな建物となっている。

これが何故なのか考えてみました。
今回もまたどこかで監督か誰かスタッフの方が答えている事なのかもしれません。
が、僕はそういうのを見ても聞いても居ない為、完全な想像で書きます。

設定が変更される理由

漫画やラノベ、ゲーム等からアニメになる際、ほぼ必ずあると思われるのが、設定のブラッシュアップ。
小さなことから大きな事までアニメ用に設定を見直して、あるいは変更が加えられたりする。
この部室の場所の変更というのも、この時に決まったのかなと推測します。

では、何故変更が行われるのか。
様々な理由があるのでしょうけれども、その一つとしては設定の"穴"を補う為…なんていうのもあるんじゃないかなと思います。
原作サイドから変えてくれるよう要望する事もあるでしょうし、アニメスタッフ側から提案する事もあるのかな。
過去に何らかのアニメで、やはりこういった理由で設定が変えられたアニメがあった気がしますが、何だったか思い出せない。

それはさておき。
部室の位置の変更で、どんな"穴"が埋まるのかと頭を巡らせてみても何も思いつきませんでした。
ストーリー漫画でも無いからストーリー進行上の都合である訳は無い。
また、部室に関する矛盾や問題も特に無い。あ。一つだけあります。これについては後述。
ま、その一つも些細な事なので、変更する必要性が無いんではと思ってしまう。

けれども、実際に変更されている。
変更するには、何らかの意味がある筈。

矛盾や問題など"大きな穴"は無い。
ならば、もう少し観方を変えて、"小さな穴"を補強する為なんじゃないかなと考えました。

サザエさん方式を持ち出した理由

「ゆるゆり」等、のほほんとした空気感を大切にする作品を楽しむ上で最も重要な事って、僕は「安定感」だと思います。
う〜〜んと。言い換えれば「変わらない事を保証する事」じゃないかなと思うのです。

例えば。
今のごらく部のメンバーが1人とて欠けちゃダメなんですよ。
欠けてはいけないという事は、京子や結衣が卒業してもダメな訳で。
逆に増えることも望んでいない様に感じる。
レギュラーキャラ自体彼女らの関係者…クラスメイトや兄妹に限定されているし、周囲を固めるキャラは問題無いけれど、「ごらく部への新入部員」が入ってくるとかいう話自体が無い。
そういう発想自体作中で無い事からも、増えることも含めて「ごらく部」メンバーの数を変えたくは無いと、なもり先生は考えているのかもしれません。
これは完全に妄想以外のなにものでもありませんが。
あ。ちなつの事は特例というかw
最初から出て来る事が決まっていたからと考えられるのでノーカウントです。

兎に角、全てが変わらずに今と同じ関係が・同じ時間が、半永久的に続いていく事が重要であって、だからこそ原作で早々に語られた「ゆるゆりってサザエさん方式やし」という千歳のメタメタなセリフが滅茶苦茶重要で。
この台詞ひとつで、世界が変わらない事が保障されているんですよね。

2年生2人はいつまでも卒業しないし、進級する事であかり達の後輩が部に入ってくる事も無い。
今の在学生から新たに部に入ってくる子は…将来的には出て来るかもなので断言は出来ませんが、取り敢えず暫くは無いように思える。

これまでもこれからも、ごらく部は4人だけの部活だという事を示唆していると感じたのです。
「サザエさん方式」の長所である、変わらないという点。
それを取り入れることで、作品に「不変性」を与えた。そう僕は考えました。

「不変性」の補強

グダグダっと書いてきましたが、部室の位置の変更というのは、要するにコレに違いないんじゃないかな。
つまりは、4人だけのごらく部という「不変性」を更に強調する・視聴者に思わせる為の工夫。

部室が校舎内にある原作の場合。
ごらく部と関係の無い生徒や先生が、訪問してくる確率が高いんじゃないかな。
扉ひとつ隔てただけで、普通に生徒や教師が行き来しているでしょうから。
何かの間違いで、誰かが入室してこないとも限らない。

現実的に考えるならば?、部屋を不法占拠している4人を教師なりが追い出しに来ても不思議じゃないんですよね。
実際に初登場時の綾乃がこの件を指摘してましたしね。
校舎の一角で騒いでいるんですから、部屋に誰かいる事はすぐに気付くはずだし、本来は教師たちが乗り込んできても不思議ではありません。
でも、何故かそういう事は描かれていないのですが。
先程の「唯一の設定の穴」がこれですね。

ところがアニメのように、校舎の外。
しかもかなり隔離された位置にある部室。(拾いものの画像参照)

本気で用事でも無い限り、部室に来ようとは思わないでしょう。
原作唯一の穴である不法占拠の件も、場所が場所だけに気付かれていないと考えても(かなり苦しいですが)良いかなと。

そして、何より4人以外のキャラが立ち入り難いという長所が生まれました。
"4人だけのごらく部"という点が原作以上に強化されたのではないでしょうか。

些細な事ですが、「小さな穴」を補強するという点で、部室の位置が変更されたのかもしれません。

まとめ

「つまんねーこと言うなよ」と言われても仕方ない点でしたがw
実際どういった理由で変更されたのか、冒頭にも書いたように僕は知りません。
若しかしたら特に理由など無いのかもしれません。

が、「何かあるなら」と仮定して考えてみると、こういう事しか思い浮かびませんでした。
変わらない事で得られる安心感。
僕は「ゆるゆり」のような作品にはそれを求めていて、作品もまたそれを欲している。
そんな風に感じ、こんな記事を書いてみました。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。