アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

バンクシーンは進化している!!…気がするという考察

この記事は

バンクシーンに関する考察めいた記事です。
過度な期待はせんといて。

バンクシーン

「絶対無敵ライジンオー」が面白いです。
3万出してDVD-BOXを購入した甲斐があったものです。
これについては後日また記事を書きたいと思っているのですが…。
今回はこのアニメを切欠にして思った事を纏めてみます。

このアニメに限らず、1年単位とか半年単位、若しくはそれ以上の長さのアニメ…特に朝や夕方に放送されている子供をターゲットとしているアニメだと、物語のテンプレートというのがありますよね。

「ライジンオー」の場合、
敵が現れる⇒出動要請が入り、出動する⇒敵を倒す
という一定の法則のようなものが存在している。
流石にこれは略しすぎて、何だってこんなものだと思われるかもですが、実際はもうちょっと細かいですw
で、回りくどく書いてますが、ようするに話にテンプレートがあるのだから、毎回同じようなシーンだってある。
そこで毎回使うシーンを保存しておいて、使いまわす。
バンクシステム(バンクシーン)というやつですね。

手塚治虫先生が日本初の国産連続TVアニメ「鉄腕アトム」に使用し、名付けたシステム。
これは有名な話かと思います。
このお陰で、今日まで毎週TVでアニメを視聴出来ていると言っても過言では無いはず。
それだけ偉大な「発明」な訳ですが…。

今回はそんなバンクに関する記事です。

バンクの欠点を回避している「ライジンオー」の愉快な脚本

このバンクには、便利な反面、ちょいと使い方を誤ると大きなミスに繋がってしまう"欠点"がありますよね。
1つのシーンを毎回使う訳だから、映し出されている状態を毎回再現する必要性がある。
キャラの服装、髪型、持っているモノ等々。
全く同じじゃないと、映像で矛盾が生じてしまう。

だから、基本的にアニメのキャラは髪型は勿論、服装まで同じだと思うのですよ。
勿論キャラのイメージを定着させる為だというのもあると思う。
特に子供からすると、髪型がコロコロ変わったり、服装が毎回違うと混乱しちゃうでしょうし。

これを念頭に置いて、「ライジンオー」を見ていると非常に面白いのです。
この作品にも勿論バンクがあります。

「ライジンオー」って、学校からロボットが出撃する設定です。
教室が変形し指令室に変わって、パイロットの子供たちが変身しつつロボに搭乗。
体育館やグラウンド、プールから出撃していく。
この辺の流れは全てバンクになっています。
当然ですよねw
毎回敵を倒しに向かうのですから。

他にもバンクはあるのですが、面白かったのが、このバンクに繋げる直前のシーン。
第8話「友情の無敵合体!」。
学芸会で劇をする事となった主人公たち。

その本番直前。
皆は、思い思いの衣装に身を纏い、本番に備えているんですね。
そこに入ってくる緊急出動要請。
敵が現れて、町を破壊しているから、倒しに向かってくれというもの。

普通だったら、衣装のまま出撃しますよね。
それで敵と戦うには何の問題も無いのですから。
でも、そうはいかない。

このままバンクシーンを流すと子供たちの服装が違うから矛盾してしまう。
改めて描き直す事も技術的には可能なのでしょうけれど、出来ればバンクを使いたい。

そこでどうしたか。
たった一言子供達にこのようなセリフを言わせればいい。
「さぁ、みんな着替えてから出動よ!」と(笑)

繰り返しますが、敵と戦いに出撃するのにわざわざ着替える必要はありません。
でも、バンクシーンを使うためには必要だった。

ストーリー的には確かに無駄な部分です。
ですが、無駄だからと言ってこれを怠り、作品に矛盾を生むよりかはずっと良いんじゃないかと思うのです。
非常に丁寧に作られている印象を受けます。
この一言は、作品的には必要な部分だったと僕は思いました。

電気棺がCGだったとは…

さて。
アニメの制作がセルからデジタルに移行してから、もう結構経ちますよね。
今じゃセルアニメは「サザエさん」だけになっている。
そんな「サザエさん」も時折あるスペシャルの時はデジタルになっている気もしますがw

で、セルアニメ時代には難しかった事が今では出来るんじゃないかなと思っています。
バンクシーンをその時の状態に合わせて、「描き直して」使いまわすこと…です。
アニメの制作過程やらを知らない僕には、実際の事は分かりません。
出来ないかもしれない。でも、出来てたら、それは「バンクの進化」と言えるんじゃないかなと。
…もしセル画時代でも出来ていたら、ここから下は見なかった事にして欲しいですw

…。
僕はバンクと言えば、ロボットアニメを真っ先に思い浮かべちゃいます。
何故かは分からないです。
多分「ライジンオー」のように出撃シーンやロボットの合体シーン、必殺技のシーンだったりが強く印象に残っているからだと思うのですが。
さておき、そんな訳で、最近のロボアニメで(出来れば僕が見ていた)バンクが使われていた作品は無いかなと思いを巡らせ。
「STAR DRIVER 輝きのタクト」に思い当りました。

で、実際どうだったのかなとググってみて、Gigazineさんの記事に辿り着きました。
絶賛放送中の「STAR DRIVER 輝きのタクト」、五十嵐卓哉監督とシリーズ構成・脚本の榎戸洋司氏にインタビュー
この記事中に面白い一文がありましたので、引用させて頂きます。
「G」はGigazine側のインタビュアー、「五」は五十嵐監督です。

G:
出撃での「開け!電気棺!」というシーンはバンクフィルムっぽく見えつつも、搭乗するキャラが毎回違います。あれは毎回描いているのでしょうか。

五:
電気棺自体は3Dで作ってありますので、キャラクターを載せ替えている感じですね。

見ていたのに全然気づかなかった!!!(マテコラ

てっきり銀河美少年の方のアプリボワゼシーンで面白い発見があるのかと思っていたら、思っても見なかった方面から衝撃が来た感じw
こういうの、バンクシーンと呼べるのかは分かりません。
でも、CGが発達したからこそ可能となったんじゃないかな?
年々2Dの作画と3Dの親和性というか…。3Dが馴染むようになって、違和感が薄れていったというのも大きいと思う。

まとめ

60年代に発明された「バンクシーン」。
日本のアニメの礎を気付いたこれも、半世紀たって進化した…んじゃないかな〜と。
上の事が見当違いだとしても、この先本当の意味で進化するような気がします。

どうなっていくのか。
バンクシーンも注目してみると面白いのかもしれません。