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「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐ キネマ版」 第一幕 浪漫譚の始まり 

この記事は

「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- キネマ版」第一幕に関する感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

剣心復活!

キネマ版を冠していように、これは今夏公開予定の実写映画のシナリオを下敷きにした物語*1なのでしょうね。
だから、「るろ剣」とは全然別物と割り切って見るのが一番だと感じました。

物語の骨組み的には、喜兵衛のポジションに武田観柳を組み込んだもの。
神谷道場の乗っ取り役をパワーアップさせて、観柳の「雇われ兵」に歴代の敵役を配置したの構成は凄いの一言ですね。
原典の役柄こそ変えてしまってはいますが、癖の強い敵をわんさか出せる展開ですし、物語の重点が「神谷道場を守ること」一点に置かれるので分かりやすい。
映画ならではの改変だと思います。

さて、観柳の部下に話を転じますと…。
その兵の中には、左之助がいたりして。これは原典同様で違和感無いです。
違和感があるといえばやはり斎藤ですね(汗
何故観柳の配下にいるのか…。
彼が、本心から観柳の下にいたりすると、流石に原典を蔑にしすぎる展開で、嫌すぎる…。
それにそんなシナリオを原作者である和月先生が認めるとも思えませんので、ここは「モチーフをオマージュ(敬意)した展開」があると見ていいかと。

観柳のモチーフはご存知、新撰組五番隊組長の武田観柳斎で、これはコミックスでも明かされている事実。
この武田観柳斎。史実の一説には斎藤一に暗殺されたというものもあるようです。
(武田観柳斎暗殺当時、斎藤は御陵衛士に参画していた為「犯人」で無いと考えるのが無難みたいですが…)

この説を採用した展開…つまりは密偵として潜り込んだ斎藤が、観柳に引導を渡す…が待っているように思うのです。
というか、そうでもなければ僕は納得しませんw
別物だと思っていても、斎藤が観柳のようなものの部下になっていては欲しくないですし。

まぁ、きっと納得いく展開が待っていると思います。
短期集中連載でしょうけれど、その短期間、全力で新たな剣心の活躍に酔いしれたいものです。

第1話感想

原典の初期に感じた「少女漫画テイスト」は微塵も感じず、純粋な少年漫画の雰囲気を感じた1話でした。
引きがバトル漫画のノリだったから…かもですね。

お話的には、上にも書いた大筋のように。
ストーリーラインは原典第1話とほぼ同じですね。
弥彦が1話から登場している点だけが違うくらい…かな。

さて、原典連載時より時が随分経ちました。
当然和月先生の絵柄も変わってきて…。
危惧していたのが絵柄だったのですねw

あの当時の絵が一番好きな自分には、最近の絵での「剣心」は想像できなかった。
でも、杞憂でしたね。

弥彦の印象(というかデザインからして違うw多分ワザとなのでしょうけれど)だけが大分変っていてそこだけが気になりましたが、それ以外は普通に見れました。
この絵で良いので、北海道編を読みたいw

さて、次回で左之と激突⇒仲間になるという展開でしょうか。
そういえば映画で出てくるらしい恵(出てくる…と思ったけれど僕の記憶違いかもw)は、どう絡んでくるんでしょう。
今回影も形も無かった。
もしかしたら、出てこない…のかな。
出てくるのならば、左之に絡ませて登場させてきてくれたら、嬉しいかもw

*1:※ちょっと違うようです。
映画用に考えていたアイディア等で使われなかったものを用いて再構成された作品だそうです。