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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「あの夏で待ってる」の柑菜を引合いに出して「サブヒロイン」について考える

この記事は

恋愛モノの三角関係に関する記事の筈が「あの夏で待ってる」柑菜を思う記事になってしまった(笑)
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

"三角関係になっていない"三角関係

三角関係。
恋愛をメインに扱った作品の多くが、取り入れている要素です。
アニメや漫画でも、やはりこの要素は多くて、というか、アニメや漫画では三角どころか四角・五角・六角となる事もしばしばw
そのうち角が無くなって円になってしまうんじゃないかと思う事もありますが、それはまぁ置いといて。

この三角関係って、作品を見ている我々からすると「結末を想像しにくくする要素」として扱われて欲しいと感じるものなんじゃないでしょうか。
主人公が最終的にどちらとくっつくか分からなくさせて、最後まで恋愛模様にハラハラドキドキ出来るように。

勿論大概の場合は、最初に主人公が好きになったキャラクターと結ばれる事が多いかと思います。
所謂(男性主人公の作品に於ける)「メインヒロイン」ってやつですね。
実写ドラマに当て嵌めると「主演女優」と「助演女優」ですかね。
メイン以外の「サブヒロイン」は、こと恋愛に於いてはどこまでもサブのままで終わってしまうという。

これはこれで一つの形ですし、良いと思います。
ただ、サブヒロインの魅力にやられてしまうと、これは辛い展開だなと思わざるを得ないのです。

「あの夏で待ってる」を振り返る

さて。
僕が所属させて頂いているコミュニティのリーダーが「あの夏で待ってる」の総括を以下のように締めておりました。

主人公と宇宙人ヒロインとの出会い(いわゆるボーイミーツガール)で物語が始まっている以上、イチカと海人が付き合うのは確定事項なのです。
これが何を意味するのかというと、視聴者にとって新鮮な驚きがないということです。
恋愛ドラマを描く上でこれは実に致命的な問題なんですよね。
先が分かってる恋愛など全然ドラマティックではありません。
二人の関係は一体どうなるんだろうとハラハラすることがないわけですから。

リーダーごめんなさい。
抜粋させて頂きました。

でも、抜粋しちゃう程すんげぇ納得しちゃったのですよね。
僕は「あの夏」は、恋愛モノとしてはあまり見ていませんでした。
柑菜に肩入れして、彼女が報われると良いなとは思っていたのですけれども、全体として恋愛モノとは見做していなかったのです。

「最初から別れることが前提」で話しが進められていた為、「イチカと海人が分かれる過程を描いた物語」と捉えていたからです。
個人的にはその先で柑菜と海人が…という淡い期待を描いていたのですね。

とはいえ、こんな見方をしていた僕は特殊なのだと思います。
やはり「イチカと海人の恋愛アニメ」として見るのが正当だと思いますし、だとするとこのリーダーの感想は実に的を射ていると感じたのですね。
「あの夏」を見て芳しい評価を出来ない方の一部は、リーダーと同意見なのかなと。

先の分かりきった話(付き合うのも、そして別れるのも)でしたので、その過程で見ている人が「ハッとするような展開」なりが無ければ、実に平坦な作品として映ってしまったのかもしれないですね。
分かりませんが。
(僕は、「あの夏」は非常に楽しかったと思っています)

これもそれも、やはり柑菜というサブヒロインがメインを食っちゃうほど魅力的に映ったからなのかもしれません。

恋愛アドベンチャーゲーム原作アニメの場合

アダルトゲームまで含めますと、実に多くの作品がアニメ化されている昨今。
その手の作品を殆ど視聴した事の無い僕がこのような事を書くのは、頂けないと思うのですが…。
「メインヒロイン」とか「サブヒロイン」とかの定義を話すには避けて通れないものだと考えますので、少しだけ触れます。

そうなのですよね。
この手のゲームには、必ずと言っていい程この定義づけがされていると思います。
先ず「メインヒロイン」が1人ないし2人設定される。
どちらも「攻略」対象であることは当然で、その他にも「サブヒロイン」が複数人出て来る事が多いと思います。
この「サブヒロイン」らは、「攻略」出来るキャラと「非攻略」のキャラに分けられます。

「非攻略」のキャラに関しては、ここでは除いて考えると…。
この手のゲームでは、メイン・サブ隔てなく全員が主人公と結ばれる可能性が提示されているんですよね。
これは繰り返しプレイできるゲームならではの手法で、だからゲームではヒロインの定義付は問題無いと考えます。

さて、これをアニメ化した場合どうなるのか。
当然ゲームのように繰り返しは困難な媒体なので、主人公と結ばれるのはメインヒロインになる事が多くなると思うのです。
過去にはそうならなかったアニメ(「SHUFFLE!」?)もあったようですが、視聴していなかった為真偽不明。

こうなると、やはりゲームから入った他のヒロインに入れ込んでいるファンは納得いかないですよね。
それを回避する為なのか、最近はオムニバス形式を採用している作品が多くなっているようです。
「メインヒロイン」と「サブヒロイン」という垣根を壊すこういった傾向は、僕は実に喜ばしい事なんではと思うのですね。

まとめ

「あの夏」の話に戻ります。
この作品のように、最初から恋が報われない事が分かりきってしまっている「サブヒロイン」が出て来る事って、非常に悲しいと思うのです。
勿論柑菜の恋物語は悲恋で終わってしまったとはいえ、それはそれで美しいものであったと思います。
そういう物語を楽しんでいる方だっているでしょう。
その事については僕は否定しません。

でも、同じ失恋でも、少しくらい可能性があったって良いんじゃないでしょうか。

最初から失恋が確定してしまっている「サブヒロイン」は、不要なのだと思うのです。
「メイン」に昇格させて、主人公を奪い合わせる、本当の意味での三角関係を描いて欲しいし、そういう作品で溢れて欲しい。
僕が知らないだけで既にそういう作品は一杯あるでしょうけれどもw

とは言え、そういう作品だけになってしまったら、それはそれでツマラナイ。
やはり「あの夏」の柑菜のようなポジションの子は必要なのでしょうから、無くなるとイケない。
「不要」というのは言い過ぎでしたが、柑菜みたいに失恋ありきのキャラは可哀相なので少なくなって欲しいなと思いますね。


「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」のようなハーレムエンドを目指せば、皆幸せになるんじゃないかな